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「朝議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朝議の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
会桑二藩が、承服する筈はない。 慶喜が、大政奉還を奏請したる以上、その善後策の朝議には、慶喜を初め会桑二藩も当然参加せしめらるべきものと、期待していたに拘わら....
運命」より 著者:幸田露伴
中に、燕今は且に北に還るべし、京師空虚なり、良将無かるべからず、と曰う者ありて、朝議|徐輝祖を召還したもう。輝祖已むを得ずして京に帰りければ、何福の軍の勢殺げて....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
鎮撫に向かいたいよしを朝廷に奏請したのも、京都警衛総督の一橋慶喜であったという。朝議もそれを容れた。一橋中納言が京都を出発して大津に着陣したのは前年十二月三日の....
堺事件」より 著者:森鴎外
us Rocheが外国事務係へ損害要償の交渉をしたためである。公使の要求は直ちに朝議の容るるところとなった。土佐藩主が自らヴェニュス号に出向いて謝罪することが一....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、正四品下が通儀太夫、従四品上が大中太夫、同下が中太夫、正五品上が中散太夫、下が朝議太夫、従五品上が朝請太夫、下が朝散太夫ナリである。 我国|右近衛将監《うこ....
三国志」より 著者:吉川英治
廷の百官を前において自分は信ずるところをいっておるのだ」 「この宴は私席である。朝議を議するならば、なぜ帝の玉座の前で、なお多くの重臣や、太后のご出座をも仰いで....
三国志」より 著者:吉川英治
は、にわかに前途が展けた気がした。その天文説は、たちまち、政策の大方針となって、朝議にかけられた。――いや独裁的に、百官へ云い渡されたのであった。 廟議とはい....
三国志」より 著者:吉川英治
、また国事を嘱し給う。何で、昨今の大事を知らずにいてよいものですか」 「ではなぜ朝議にすがたを見せないのか」 「ただ宰相たるのゆえをもって、無為無策のまま臨んで....
三国志」より 著者:吉川英治
を自分の手許まで送ってきた。右、ご一|閲を仰ぐ) と、奏達してきた。 これは朝議に付せられて、 「果たして、周魴の言が、真実かどうか」が、入念に検討された。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
恩賞にあずからんとする者ばかりが、百人中で九十人の上だった。――だから、いくたび朝議にかけても一決せず、朝廷も裁決にこまって、ついに実世を免官とし、大納言|万里....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ていたが、朝廷はそれを拒否して、他の宮へ征夷大将軍を与えてしまった。のみならず、朝議はその後、おかしな叙任を尊氏へ贈っていた。 尊氏が、無断、都を発したあと朝....
私本太平記」より 著者:吉川英治
見ていたのはふしぎといってよい現象だった。 それに反して、さっそく、活気のある朝議となっていたのは賀名生の山村の朝廷である。暗澹たる前途に一道の光明をここに見....