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期日
「期日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
期日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
初めには将軍が京を立って江戸へ帰る――それは前から知れ切ったことであったが、その
期日が次第に迫って来るに連れて、彼女は自分の命が一日ごとに削《けず》られてゆくよ....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
、まだまだまるで調べのラチはあきません。 そうこうするうちに、一方、次回公判の
期日が目の前に迫って来ます……さアそうなると、菱沼さんは、ひとかたならずヤキモキ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
さてこそと堂内へはいって調べると、壁画は色彩うるわしく描かれてあったが、約束の
期日よりも一日早かったために、西北の窓ぎわだけがまだ描き上げられずに残っていた。....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
上はただ延引とのみで相済むまい。いつのころまでにはかならず出来するか、あらかじめ
期日をさだめてお詫を申せ。 夜叉王 その
期日は申し上げられませぬ。左に鑿をもち、....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
にも鬼眼が予言のことを打ち明け、万事を処理しておもむろに死期を待っていたが、その
期日を過ぎても、彼の身になんの異状もなかった。 その翌年、ふたたび杭州へ行って....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
十二月十日、珍らしいポカ/\した散歩日和で、暢気に郊外でも※きたくなる天気だったが、忌でも応でも約束した原稿
期日が迫ってるので、朝飯も匆々に机に対った処へ、電報! 丸善から来た。朝っぱら....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
ル十二月二十六日ヲ以テ、満十五年ノ時限満期ニ達スル爆弾ヲ装填シアルモノニシテ、右
期日以後ハ何時爆発スルヤモ計ラレズ、甚ダ危険ニ付、心当リノ者ハ注意セラルルヨウ此....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
抵復古の傾向を帯びていたから、これを「新生」といったわけである。 「新生」出版の
期日が近づいた時、最初に隠れたのは原稿担当者、続いて逃げたのは資本であった。結果....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
が話すことが幻想であるかどうか、諸君に判断していただきたい。 三年前に長い賜暇
期日が終わったので、グレーヴセントからボンベイへ帰る船中で、ボンベイ地方の士官の....
「瘤」より 著者:犬田卯
ひょかひょかと行ってしまった。 「無茶だ」と田辺はつぶやいた。「畜生、なんだと、
期日までに返済なき場合は、止むを得ず……強制……執行する場合もあるべく……だって....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
「人形つかひ」の構想が、できかかっていたのですが、それをまとめて描き上げるには、
期日が迫りすぎておりましたので、その年の文展は、母の言葉通り思いとどまったのでご....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
の生死をうかがいしに、「本年某月某日に死す」と告げ、また同席の未婚女、その結婚の
期日をうかがいしに、「本年中に結婚し、その夫は美なり」と。また他の一人、「地所を....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
辻筮」――芝居の草双紙――絵双紙屋――春近しの感――六三掛け 興行困難時代 開場
期日――劇場の経営惨澹――観客ただ一人――明治劇壇の功労者――俳優の共進会――『....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
りしものなりという。 国教宗の制規によるに、男女結婚を約するものは、その結婚の
期日にさきだちて(通常五週間前)、これをその檀那寺に報知し、その寺にて毎日曜続き....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
人が頭上にて物を運ぶがごときはブラジルにひとし。山上に十字架を建てて、毎年一定の
期日に老弱男女登山参拝するがごとき、婦女子が毎日黒衣をかぶりて寺院に参詣するがご....