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期末
「期末〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
期末の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
事を夢にも御存じない校長先生と、傴僂《せむし》の老人の川村書記さんとは、いつも学
期末の近付いた放課後になると、職員便所の横のカンナの葉蔭から、通行禁止の弓道場の....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
月日が流れている。 根室の港には、やがてまた押し迫って来る結氷期を前にして、漁
期末の慌しさが訪れていた。 「どかんと一発撃てば、それでもう、三十円丸儲けさ」 ....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
うのは、その頃県下の山間部に新しく開校された農学校へ、学務部からの指命を受けて学
期末の一ヶ月を臨時の講師に出掛けていたのだった。その農学校は二十五日から冬の休暇....
「或る素描」より 著者:豊島与志雄
った……が、教師もまた彼の柄ではなかった。彼は教師中で一番欠勤が多かった。 学
期末の試験が済むと、各科目の担任教師は、一定の期日までに採点して報告しなければな....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
人口実測が正確であると仮定すれば、出生率の変動は、(脱漏を斟酌せず、そして各
期末の人口をそれに先立つ五箇年間の平均出生と比較すれば、)一八〇一年は一対三四・....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
と、身勝手ばかり考えて、 松の根もとに苺が見える、 お前末代わしゃ一期。…… 一
期末代添おうとしたに、 松も苺も、もう見えぬ―― ――とまた唄う。 ええ、そ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
になったと同じく、以前もそれを使わぬ農家が幾らもあって、この物の存在はすでに足利
期末にも知られていたにかかわらず、微々たる発明であるだけに、存外に流行が遅々とし....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
で、最も青森のネブタと近いものは、肥後の山鹿の骨なし燈籠などであろう。これは足利
期末の文禄年間に、炬火を燈籠に改めたという古い記録があって、次第に発達して人物宮....