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木
「木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
2
雷門《かみなりもん》から縦に見た仲店。正面にはるかに仁王門が見える。樹
木は皆枯れ
木ばかり。
3
仲店の片側《かたがわ》。外套....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
真ならばまだ好《い》いが、メリイ・ゴオ・ラウンドと来ているんだ。おまけに二人とも
木馬の上へ、ちゃんと跨《またが》っていたんだからな。今考えても莫迦莫迦《ばかばか....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
けの医者を迎えて貰った。主人はすぐに人を走らせて、近くに技《ぎ》を売っている、松
木蘭袋《まつきらんたい》と云う医者を呼びにやった。
蘭袋は向井霊蘭《むかいれい....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
立てきった障子《しょうじ》にはうららかな日の光がさして、嵯峨《さが》たる老
木の梅の影が、何間《なんげん》かの明《あかる》みを、右の端から左の端まで画の如く....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
或
木曜日の晩、漱石先生の処へ遊びに行っていたら、何かの拍子に赤
木桁平が頻に蛇笏を褒....
「狂女」より 著者:秋田滋
た。 ところが、その年の秋のことである。山※をまた一羽射とめたのだが、そいつが
木の枝の繁った溝のようなところに落ちて見えなくなってしまった。で、僕はやむなくそ....
「墓」より 著者:秋田滋
一八八三年七月十七日、草
木もねむる真夜なかの二時半のことである。ベジエ墓地のはずれに建っている小さなほっ....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
新聞をひろげてみて次のような三面記事が出ていない日はほとんどあるまい。 水曜日から
木曜日にかけての深更、某街四十番地所在の家屋に住む者は連続的に二発放たれた銃声に....
「初雪」より 著者:秋田滋
望むと、サント・マルグリット島とサント・オノラ島が、波のうえにぽっかり浮び、樅の
木に蔽われたその島の背を二つ見せている。 この広い入江のほとりや、カンヌの町を....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
余、また東京へ着して三四ヶ月の分とて三十円、母が縫いて与えられし腹帯と見ゆる鬱金
木綿の胴巻に入れて膚にしっかと着けたり。学校の教師朋友などが送別の意を表して墨画....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の寳物をされた。寺院に行っては、芝居風で真面目な感じがしないといい、石炭でなくて
木の炭を料理に使うことや、セイヌ河岸にいる洗濯女から、室内の飾りつけ、書物の印刷....
「寡婦」より 著者:秋田滋
、浴室のようにじめじめしていた。一たび森へ足を踏みいれて、雨のつぶてに打たれた大
木のしたにいると、黴くさい匂いや、降った雨水、びッしょり濡れた草、湿った地面から....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
。小川が滑るように流れそのせせらぎは人を眠りにいざない、ときたま鶉が鳴いたり、啄
木鳥の
木を叩く音が聞えるが、あたりに漲ぎる静寂を破る響はそれくらいのものだ。 ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
ほの暗い、はるか遠方にあるように見えた。道ばたに三本立っている見あげるような樅の
木までが、まるで泣いてでもいるように潤んで見えた。が、呼べど呼べど、応える声はな....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
こぼしてから小鳥のからだを、そのむくろを庭へ埋めにもって行った。そしてそれを苺の
木の根元に埋けた。見つかることは決してあるまい。私はその苺の
木の実を毎日食うのだ....