木の暗[語句情報] » 木の暗

「木の暗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

木の暗の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
槍が岳に登った記」より 著者:芥川竜之介
赤沢 雑木の暗い林を出ると案内者がここが赤沢《あかざわ》ですと言った。暑さと疲れとで目の....
雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
の中でも裾野を歩くという意識があるだけだ。町外れから、曲り拗《く》ねった路や、立木の暗い下を迂路《うろ》ついて、与平治茶屋まで来た。ここで水を飲もうとすると、犬....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
」というのと同じ心理に本づくのであろう。 ○ 春されば樹の木の暗の夕月夜おぼつかなしも山陰にして 〔巻十・一八七五〕 作者不詳 作者不詳....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、お足の踏みどころもございませぬ」 と声がらまで、愛嬌のよい物いいぶり。 庭木の暗がりを照らしながら、先に立って一歩一歩と導いて行くのにも、商家の内儀らしい....
大岡越前」より 著者:吉川英治
が、くやしげな嗚咽をもらすと、 「よしっ、この辺で」 とたんに、仲間たちは、並木の暗がりへ、駕籠ぐるみ、かの女のからだを抛り捨てて、あとも見ずに駈けて返った。....