木星[語句情報] »
木星
「木星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木星の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文字禍」より 著者:中島敦
がアヌ・エンリルの書に文字として載《の》せられなかったからじゃ。大マルズック星(
木星)が天界の牧羊者(オリオン)の境を犯せば神々の怒《いかり》が降《くだ》るのも....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
したりするのに最も有効なものは、吾人が遊星と名づくる五つの星(水星、金星、火星、
木星、土星)であると考えた。もっとも彼らはこれらの星を『通訳者』(Dolmets....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の配置を見給え。アルボナウト以後の占星学では、一番手前の糸杉と無花果とが、土星と
木星の所管とされているし、向う側の中央にある合歓樹は、火星の表徴になっているのだ....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
きますよ」 博士が操縦席からいった。 「あれは何かしら。大きな星だ」 「あれは
木星です。反対の側をごらんなさい。大きな光る輪をもった星が見えるでしょう」 「あ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
そうしてこの大宇宙をおさめるのだ。地球なんかこわれてしまえ。わしは金星を攻略し、
木星を従え、水星も土星も、わが領土とするぞ。そうしておれは、更に他の太陽系の星を....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
夜店そのものの憐れにも親しむべき心を発見する。その他、悪資本家退治の熱弁のお隣で
木星の観測だといって遠眼鏡を覗いている。それらの浮世雑景の中をまたその点景の一つ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
です。 従来、五年半の周期で太陽をめぐっていたレキセル彗星が、千七百七十九年、
木星に接近したために、どうした変動か行方不明《ゆくえふめい》になって、今日まで出....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
す。深い洞察、愛のこもった分析、公平な作家的批判、その全幅を傾けて居り愉快です。
木星社から出た本が三版目になりこの秋か冬出ます。後書を発展的な見地に立って私が自....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
頃はまだ織女や牽牛は宵のうちにはかなりに東にあった。西の方の獅子宮には白く大きな
木星が屋根越しに氷のような光を投げていた。 星座図にある「変光星」というのは何....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
おおうていた。暗やみの陰惨な面が漠然《ばくぜん》と娘の上におおいかぶさっていた。
木星は彼方《かなた》の空に沈みゆこうとしていた。
娘は途方にくれた目をあげて、....
「山の別荘の少年」より 著者:豊島与志雄
けのことを話してやりました。太陽系のこと、ことに金星のこと、それから水星や火星や
木星や土星のこと、大熊星座《おおくませいざ》のなかの北斗七星《ほくとしちせい》の....
「中村彝氏の追憶」より 著者:寺田寅彦
果して事実であったのか、あるいは覚え違いであるかも分らない。 (大正十四年六月『
木星』)....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
》九星|早見弁《はやみのべん》。こうだ。 お鈴――文久元年、かのとのとり、四緑、
木星、柘榴木《じゃくろぼく》。 お久美――嘉永二年、つちのととり、五黄、土星、大....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ない月奴は機嫌買ですねている。
火星はお前様方を焼かぬまでも、威勢で嚇している。
木星は兎に角一番美しい照様をする。
土星は大きいが、目には遠くて小さく見える。
....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
な諒解を求むべきであったのではないかと考える。次に吾々は従前機関誌の発行を書店(
木星社、後隆章閣と改称)に委せていたのであるが、その書店の財政状態思わしからず、....