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木暗
「木暗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木暗の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春の鳥」より 著者:国木田独歩
一 今より六七年前、私はある地方に英語と数学の教師をしていたことがございます。その町に城山というのがあって、大
木暗く茂った山で、あまり高くはないが、はなはだ風景に富んでいましたゆえ、私は散歩....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
って充たされている。私はそれに直接不安ではなかったが、やっぱり麦畑の丘や原始林の
木暗い下を充ちたりて歩いているとき、ふと私に話かける私の姿を木の奥や木の繁みの上....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は歌垣のやみまつりを見物にゆき、どこのたれとも得しれぬ年上の山家妻に引かれて宮の
木暗がりで契ッたことと。また、も一つの体験は、御厨ノ牧へ遠乗りに行った麦秋の真昼....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
大雨に土砂と共に流されてきたものとみえる。洗われて真っ白になった一個の頭蓋骨が、
木暗い崖すそに、半ば埋もれていた。 「蔦王、拾って抱いて来い」 「え。あれをです....