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「木曜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

木曜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
でもするように、第二の私は、再び私の前に現れました。 これは一月の十七日、丁度木曜日の正午近くの事でございます。その日私は学校に居りますと、突然旧友の一人が訪....
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
ャワの街の上を低く飛翔《ひしょう》しながら多数の紙片を撒いた。その紙片には、 「木曜日にワルシャワ陥《お》つべし」と書いてあった。何週の木曜日だか、正確な時日は....
ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
恐れて、なるべく皆と心配を同じにするような顔をすることに努めた。 八月の最初の木曜日に、独軍は第一砲弾をリエージュに送った。ポンチスの要塞がまずこれに応戦した....
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
ン・グランディは、 月曜日にうまれて、 火曜日に洗礼うけ、 水曜日に嫁とったが、木曜日には病気になり、 金曜日にずんと重《おも》って、 土曜日におっ死《ち》ぬち....
単独行」より 著者:加藤文太郎
上高地温泉につきしは九時頃なり、嬉しかりき、温泉へ数度入り宿泊せり。 二十九日(木曜日) 雨をおかして六時頃温泉発、大正池附近川原にて道明らかならず迷い、山の....
幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
なことを、衝動的に、たくさん云ったのです。じっと私の顔をみてました。そして、次の木曜日、再会を、彼の方から云い出したんです。映画館の前で別れる時。握手した時。私....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
て、花がとどいたら顔をあかくしたわ。いい服さえ着せたら、きれいになるでしょうに。木曜日にドレス貸してあげようといったら、あの子、気をわるくするかしら?」 「あの....
飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
木曜日の晩、漱石先生の処へ遊びに行っていたら、何かの拍子に赤木桁平が頻に蛇笏を褒....
夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
私がまだ赤門を出て間もなく、久米正雄君と一ノ宮へ行った時でした。夏目先生が手紙で「毎木曜日にワルモノグイが来て、何んでも字を書かせて取って行く」という意味のことを云....
ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
新聞をひろげてみて次のような三面記事が出ていない日はほとんどあるまい。 水曜日から木曜日にかけての深更、某街四十番地所在の家屋に住む者は連続的に二発放たれた銃声に....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
何を見せたか、ファラデーは細かく書きつけて置いた。これも今日残っている。 また木曜日の午後があるが、この記事もファラデーが書いて置いた。 一八二七年のクリス....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
は、彼の出征を差し止めた。彼は彼女の命令を無視するだけの大胆さを持っている。ある木曜日の晩、ウマでロンドンをひそかに発足すると、土曜日の朝は、プリムスに着いてい....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
日曜朝夕とその他の祭日に限る。非国教宗は日曜朝夕および祭日のほかは礼拝を行わず、木曜に行うものあれども一般ならず。国教宗の日曜礼拝は、およそ一時間半ないし二時間....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
風ぞこひしき 十七日、晴れ。午前上陸、暑さを恐れてただちに帰船す。午時出帆して木曜島に向かう。進航中は涼風入り来たり、かえって暑さをしのぐにやすし。 十八日....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
の奉公先を飛び出した十五のころ、汽車賃が足らず伊勢参りをやめて横浜へ流れたとき、木曜島に売り飛ばされる寸前、香港で阪大佐太郎に救われたあの日。まるで鉛筆を立てて....