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木本
「木本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
大きな男はちょっときまりが悪そうに汗でしとどになったまっかな額をなでた。 「
木本です」 「え、
木本君※」 これが君なのか。私は驚きながら改めてその男をしげ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
日光|御作事中《ごさくじちゅう》、仮りにこしらえるもので。 このときは、並
木本村《なみきもとむら》、下幸村《しもゆきむら》、鹿沼新田《かぬましんでん》の三....
「事実にたって」より 著者:宮本百合子
に自分の手から一票一票と三百万の票を党におくった人々の心に「風知草」が描いた代々
木本部創立当時のおもかげは、何のよびかけももたないだろうか。「二つの庭」がよまれ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
末に閉口中。林町の父は、この頃ちょくちょく旅行に出かけ用事なのですが、正月には御
木本真珠を見に山田へ行った話、まだ申しませんでしたね。御
木本さんは元ウドンやだっ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
でしょう? 余り柄にないことすると、これからずっとのことですから。お嫁さんへは御
木本から買ってゆきましょうか、指環でも。
私は本が出る年でよかったとしんから思....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
活してゆくのでしょうから。 銀座がやけてはじめて通りました。実に変りました。御
木本もなくなったし、われらのエンプレスが支那料理やになっていたのもないし、めがね....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
り、大神宮や猿田彦のほかに、三ツの見学を心がけていた。一ツは志摩の海女。一ツは御
木本の真珠。一ツは松阪の牛肉。 伊豆の海で年々テングサとりをやっているのは、今....
「日記」より 著者:宮本百合子
いかと云うことは分らない。」との御言葉は非常に私を考えさせたものである。夜母上御
木本からブローチのいいのを買っていらっしゃった。dew drop の様でよかった....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
支度にかかった。――招待状、英国風の朝飯、その朝すこしの風も欲しい。 恋人の三
木本は約束の時間にやって来た。オースチンリードで出来合いをすこし直さしたモーニン....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
なたのことを多くの人がよくいわないのを知っています。そして注意しておきますが、御
木本君のお姉様に与えたあなたの印象はよいものではありませんでした。私はその事を聞....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
謝するところなり。 十日、炎晴。午前十時、ミュンヘン着。金子恭輔、井出健六、瀬
木本雄諸氏の出迎えあり。これより瀬木氏の案内にて、博物館、美術館、公園、宮城等を....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
しい版画の長巻があった。明徳二年(一三九一年)の紀年で「ゆう通ねんぶつ縁起」の版
木本だ。踊り念仏とか、時宗教団などとよばれた流行宗教の宣伝版画である。当時は全国....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
えなかったが、その間に島から汽艇が来た。海上わずか十五分で賢島へ着く。真珠翁の御
木本おじいさんが鎮座まします島である。 どうも、埠頭で接した小劇場の一場面的な....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
江の西山村の佐吉という百姓は、病気で田の草もとることが出来ずにいると、日頃信心の
木本の地蔵が、いつの間にか来て、すっかり草をとって下さった。朝のうち参詣の路で見....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
ろの切身も、アリタドラッグの如き感じになってしまう。 山野楽器店も相当古い。御
木本はこちとら貧画生にはあまり用はないが、しかし、世界的に有名な家である。先だっ....