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木煉瓦
「木煉瓦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木煉瓦の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
線、そんなものは一切お構いなしに、只|上《うわ》っ面《つら》だけをアスファルトや
木煉瓦《もくれんが》で塗り埋められていることがよくわかる。 「こうやっておいて、....
「道標」より 著者:宮本百合子
邸、ドーム・ウチョーヌイフ(学者の家)の通りを三位一体橋の方へゆく左側にあった。
木煉瓦のしきつめられたそのあたりの通りは広くて、いつも静かで、ヨーロッパの貴族屋....
「人間腸詰」より 著者:夢野久作
番頭や手代の鳴らすレコードを知らん顔をして聞いていたようです。 その横ッチョの
木煉瓦張りの通路をやはり女に手を引かれながら通り抜けて、奥の行当りのドアを抜ける....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
上からチラリと天井を見ただけで、本当に見まわすのは今が初めてであった。花崗石と、
木煉瓦と、蛇紋石と、ステインドグラスと、白ペンキ塗りの材木とで組上げた、華麗荘重....
「断水の日」より 著者:寺田寅彦
道はよく出なかった。そして新聞を見ると、このあいだできあがったばかりの銀座通りの
木煉瓦が雨で浮き上がって破損したという記事が出ていた。多くの新聞はこれと断水とを....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
分らない。(住んでる者は毎朝風呂の横で顔を洗っているのだから。) 中庭がある。
木煉瓦が一面敷つめてある。中庭の中央に物置小屋みたいなものがあり、横のあき地に赤....
「放浪作家の冒険」より 著者:西尾正
さ》んでいたり、下水にむかってへどをはいているという始末……。かたい、こちこちの
木煉瓦《もくれんが》の路地をあるくおれの靴音がこつんこつんとひびいて、その気配に....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
観を添えねばならぬと考えた。道路にしても、今日のような非自然的なアスファルトや、
木煉瓦の代りに黒土を化学作用でゴムのように弾力を持たせ、しかも
木煉瓦以上に固い性....