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「木版画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

木版画の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
。が、展覧会と云うと、何ですか、やはり諸君の作品だけを――」 「ええ、近藤さんの木版画と、花房さんや私《わたし》の油絵と――それから西洋の画の写真版とを陳列しよ....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
云えば、日本では違警罪布告以前で刑事警察の黎明期だ。ちょうど大蘇芳年の血みどろな木版画が絵草紙屋の店頭を飾っていた邏卒時代なんだが、その頃ドナウヴェルト警察に、....
田舎教師」より 著者:田山花袋
に、「明星」の四月号があった。清三はそれを手に取って、初めは藤島武二や中沢弘光の木版画のあざやかなのを見ていたが、やがて、晶子の歌に熱心に見入った。新しい「明星....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
歌麿の絵を現代化した光景であった。 朱塗りの出前の荷と、浴衣の水色模様は、この木版画を生かすであろうと思った。 これとは関係のないことであるが、「風流」とい....
備忘録」より 著者:寺田寅彦
する特権をもっているわけである。 西洋にも同じような職業があったと見えて、古い木版画でその例を見た事がある。大きな青竜刀の柄を切ったようなものをさげていて、こ....
読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
書物があった。全体が七五調の歌謡体になっているので暗記しやすかった。そのさし絵の木版画に現われた西洋風景はおそらく自分の幼い頭にエキゾチズムの最初の種子を植え付....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
な自然なしには創られなかった。 美術の方面でもウクライナは多勢の優秀なソヴェト木版画家を出している。一九三〇年の春はウィーンその他でウクライナ美術展覧会をやっ....
ケーテ・コルヴィッツの画業」より 著者:宮本百合子
のセント・エチェンヌ画廊で、ケーテの追悼展覧会が開かれた。そこでケーテの未発表の木版画(一九三四―三五年のもの)や「五十七歳の自画像」(一九三四年作)旧作「机の....
蠹魚」より 著者:宮本百合子
国図書館の前身である。いつ何処だのかは覚えないが、この書籍館時代の図書館の内部の木版画を観たことがある。羽織袴、多分まだ両刀を挾した男達が、驚くべく顴骨の高い眦....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
し、それには理由があって、以前大陸の東海岸に近いある町で、偶然フローラは、一枚の木版画で日本という国を知ったのであった。 それには、顔に檜扇を当てた、一人の上....
淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
玄武門も見た。大きな門ではなかったが、昔子供時代に原田重吉がこの門を乗り越える木版画を見たのを思い起こして、ある感慨に打たれた。 ゆるやかに流れる大同江の水....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
らいの時でした。お祭りか何かで、親戚の家へ一人で招ばれてゆきました。 その頃、木版画や錦絵を並べている店を私共は「絵やはん」と呼んでいました。「絵やはん」の前....
今日になるまで」より 著者:上村松園
小さい時分から絵を描くのが一番の楽しみでした。四条御幸町の角に吉勘と言って錦絵の木版画や白描を売っている店がありましたが、使い走りをした時などここで絵を買うて貰....