木膚[語句情報] » 木膚

「木膚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

木膚の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河明り」より 著者:岡本かの子
ころを衝つ。 開かれた仕切りの扉から覗かれる表部屋の沢山の箪笥や長持の新らしい木膚を斜に見るまでもなく、これ等のすべてが婚礼支度であることは判る。私はそれ等の....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
の痕迹が、その質素な一室の煙草の脂に燻しつくされた天井や柱、所々骨の折れた障子、木膚の黝ずんだ縁や軒などに入染んでいるのを懐かしく感ずる以外に、とてもこれ以上簡....
次郎物語」より 著者:下村湖人
その中にはいり、すぐごろりと仰向きにねころんで、両掌を枕にした。 内部の朽ちた木膚が不規則な円錐形をなして、すぐ顔の上に蔽いかぶさっている。下の方は、すれて滑....
アッタレーア・プリンケプス」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
。」 そう言いながら、園長はさも得意そうな面もちで、ステッキをあげてその丈夫な木膚をたたいて見せるのでした。するとその音は、温室じゅうにびんびん響きわたるので....