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木蔦
「木蔦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
木蔦の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悠々荘」より 著者:芥川竜之介
震災のために取り返しのつかない打撃を受けた年少の実業家を想像していた。それはまた
木蔦のからみついたコッテエジ風の西洋館と――殊に硝子窓の前に植えた棕櫚や芭蕉の幾....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
しらひどく素気のない返事をなさった。お前は少しむっとした。……その時、向うの亭の
木蔦《きづた》のからんだ四目垣《よつめがき》ごしに、写真機を手にした明さんの姿が....
「あいびき」より 著者:堀辰雄
この庭園から丁度露台へ上るような工合にして直接にその家の二階へ通じているらしい、
木蔦《きづた》のからんだ洋風の階段を見出した時に、少年よりいくぶん早熟《ませ》て....
「楡の家」より 著者:堀辰雄
く素気のない返事をなさった。お前は少しむっとした。……その時、向うの亭《ちん》の
木蔦《きづた》のからんだ四目垣《よつめがき》ごしに、写真機を手にした明さんの姿が....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
鳴る。風が東から吹く時には、対岸の村々の鐘が、ごく遠くからそれに響きを合わせる。
木蔦《きづた》のからんだ壁に群がってる雀《すずめ》が、騒がしく鳴きたてる。その中....