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「木鐸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

木鐸の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
弟子」より 著者:中島敦
じく命なりと云うにしても、「一小国に限定されない・一時代に限られない・天下万代の木鐸《ぼくたく》」としての使命に目覚めかけて来た・かなり積極的な命なりである。匡....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
嘆したり長※したり冷罵したり苦笑したりするも宜かろう。が、人生の説明者たり群集の木鐸たる文人はヨリ以上冷静なる態度を持してヨリ以上深酷に直ちに人間の肺腑に蝕い入....
微妙な人間的交錯」より 著者:宮本百合子
念をもっている人々であった。社会事情がそのような自信を可能にした。 この社会の木鐸《ぼくたく》をもって任じた雑誌ジャーナリズムは、先ず経営の方面から近代資本の....
明日への新聞」より 著者:宮本百合子
いりまじって錯雑した当時の輿論を指導したことだったろう。論説を書いた人々は社会の木鐸であるというその時分愛好された表現そのままの責任と同時に矜持もあったことだと....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
あろうとすれば、それは一般社会的であり得なくなる。――元来、社会一般――「社会の木鐸」其の他――だと自負するのに無理はないが、この世論(社会も亦)というものこそ....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
の気風が残っていたから、当時の国士的記者|気質から月給なぞは問題としないで天下の木鐸の天職を楽んでいた。が、新たに入社するものはこの伝統の社風に同感するものでも....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
の経綸を鼓吹したので、松下村塾の吉田松陰を任じていた。それ故に同じ操觚でも天下の木鐸としての新聞記者を希望して、官報局を罹めた時既に新聞記者たらんとして多少の運....