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「未婚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

未婚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐しき通夜」より 著者:海野十三
自らすすんで破らせる位のことは、なんなくできるんだ。何しろ相手は、東西も判らない未婚の娘なんじゃないか。 人の細君は誘惑できないというが僕は二日で手に入れた記....
手術」より 著者:小酒井不木
に、子宮|剔出手術を施して講習生に示されることになりました。その患者は二十五歳の未婚の婦人でしたが三ヶ月ほど前から月のものがとまり、段々衰弱して来たので、先生の....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
が指を折りましたっけ……多年になりますが。」 三十一 「故郷では、未婚の女が、丑年の丑の日に、衣を清め、身を清め……」 唾をのんで聞いた客僧が、....
遺恨」より 著者:坂口安吾
て知ってはいたが、大別して、ダンサーらしいものと、女学校卒業の事務員らしいのと、未婚の女にこの二色があって、令嬢だの女中だのという階級の別はないようであった。 ....
中庸」より 著者:坂口安吾
うね」 「買うほどのお金もくれないくせに。ほら。ごらんなさいよ。これが二十五歳の未婚の女性の服装よ。胸にも、腕にも、スカートにもつぎはぎがあるでしょう。胸と腕の....
学生と生活」より 著者:倉田百三
ズムに転落したことであろうか。 かりに既婚者の男子が一人の美しき娘を見るのと、未婚者の男子がそうするのとでは、後者の方がはるかに憧憬に満ちたものであることは容....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
愛人に合うことの悦びはいまさらいうまでもなく花は一時に開き鳥は歌うのである。青春未婚の男女であってこの幸福を求めて胸を躍らせない者はないであろう。またそれは与え....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ことがある。若気のアヤマチというが、年をとってもアヤマチは絶えないものだ。まして未婚の天光光氏がアヤマチを犯すのは有りがちで、フシギはないのである。 アヤマチ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、家庭の働く虫的なものから個性的なものへ脱皮しようとする欲求を殆ど持っていない。未婚時代はとにかく、ひとたび女房となるや、たちまち在来のワクの中に自ら閉じこもっ....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
や手代達によって、順調に経営されていた。お島が柏屋の戸主であった。しかし女であり未婚であり、年若であるところから、叔父の勘三が後見をしていた。 寮に住居をして....
寡婦」より 著者:秋田滋
は浮んで来なかった。 この遊びももう止めにしようとしていた時である、先刻から、未婚の女でとおして来た年老いた伯母の手を弄ぶともなく弄んでいた一人の若い女が、金....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
席に臥す)あり。その生死をうかがいしに、「本年某月某日に死す」と告げ、また同席の未婚女、その結婚の期日をうかがいしに、「本年中に結婚し、その夫は美なり」と。また....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
ことができはしまいかと思われます。すなわちよき妻の映像に刺激せられて勉強したり、未婚の婦人と甘ゆる心、媚びるまなこで接したりするようなアイテルな心から免れること....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
て、すべて中等社会と下等中の上等連なり。婦人のうちにて細別すれば、既婚七十二人、未婚六十七人となる。未婚者の多きもまた驚かざるを得ず。船内は粗大にして清美を欠く....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
之を御通夜と称し、今猶行はるといふ」とある。やはり筑波の歌かがいと同じく、もとは未婚の女子の夫定めの機会をなしたものであろう。 仙北の名は今は平鹿郡と川辺郡と....