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未定
「未定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
未定の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
、大洗水戸間三里の道は平々凡々だから、無駄足を運ばず水戸からにしようかという事は
未定問題であったので、吾輩は大洗説を主張し、 「今夜は大洗に一泊して、沖合の夜釣....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の厄介にはなりたくないと思うんです。これから中津川に落ちつくか、どうか、自分でも
未定です。そうです、今ひと奮発です。ひょっとすると伊勢の国の方へ出かけることにな....
「映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
いっさい省略してここには触れないことにした。 もし、この一編の覚え書きのような
未定稿が、映画の製作者と観賞者になんらかの有用な暗示を提供することができれば大幸である。 (昭和七年二月、思想)....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
どうかまだ決まっていない。これからわれわれが祈って、考えて決めなければならない、
未定問題であるということだけ注意したい。 一、モデル問題もまだけっして決まって....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
情に基くことは明らかとなった、併し感情のどのような形態に基くものが虚偽であるかが
未定なのである。そして大事なことは、組織的に虚偽を生むべき感情のこの形態が、感情....
「鵞鳥」より 著者:幸田露伴
」 と云いかけて、ちょっと考え、 「いったい、何を作ろうと思いなすったのか、まだ
未定なのですか。」 と改まったように尋ねた。 「それが奇妙で、学校の門を出るとす....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
じ方かどうかも分からない。天智天皇の皇后倭姫命だろうという説(喜田博士)もあるが
未定である。若し同じおん方だろうとすると、皇極天皇(斉明天皇)に当らせ給うことに....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
れたもの、並びに未発表の続稿、合せて千枚ちかいものがあるだけ。この未発表の部分は
未定稿で、よほど手を入れなければ発表のできないものであった。しかし、
未定稿の部分....
「森先生」より 著者:芥川竜之介
先生は陸軍を退かれ、役所通いも止められしかば、日に焼けらるる事もなかりしなり。(
未定稿)....
「競漕」より 著者:久米正雄
。そしてその草稿を合宿所の二階へ持って来て書くことにした。それで第四幕をとうとう
未定稿のままで発表することにしてしまった。十二時過ぎたので彼も床に入った。先刻ま....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
の弱い過ちの多い性質を完全なものにしてくれないとしたら、まだ半分しか出来上らない
未定形の生きものなのです。私にはかつて、人間としてもっともけだかい友人がありまし....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
わち一八一六年の生石灰の研究を振り出しに、同六〇年より六二年の頃に研究して結果の
未定に終った磁気と重力との関係、並びに磁気と光との関係に終る。この間に発表した論....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
にも達しないで中途から尻切とんぼに打切られておる。恐らくはマダ発表するを欲しない
未定稿であったろうと思う。尤もこの悶々の場合にこれより以上に玉成する事はとても出....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ころが理論上において少しもきめられぬ事で将来に対してはどういう事が起って来るか、
未定の問題については何か一つきめて置かなければならぬ事がある。それは私は仏陀の坐....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
る。時に五月十八日、船は安南の海をよぎり、これを書す。) 弟 桐城 張祖翼 逖先
未定艸 風雨共帰舟、言従海外遊、鐙明孤塔遠、風圧片帆遒、海水平如砥、客心間似鴎、....