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未成年
「未成年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
未成年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若杉裁判長」より 著者:菊池寛
の少年が、轟々たる世評のうちに、公判に付せられたのは申すまでもありません。全体、
未成年者でもあるし、微罪不検挙になるはずであったのですが、この少年が、癇癪玉でも....
「さようなら」より 著者:田中英光
て軍閥の走狗《そうく》となった例が圧倒的に多い。その為、ぼくたち日本の知識階級の
未成年はお先真暗な虚無と絶望と諦めにおとし入れられていた。彼らの中にも狂信的な愛....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
に、白水が積善会の積立金の会計報告等が一切ないことを鳴らし、かつ工場の扶助規則や
未成年労働者使用等、規則違反が多いことなどを表面の理由として、資本家階級の間に、....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
モーゼス・メンデルスゾーンも亦取り上げていたそうだが)、それは「人間が自業自得の
未成年から卒業することだ」という有名な定義を下している。自業自得というのは理性的....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ならぬ。ディレッタンティズムでも矢張り一種の生活の態度だったのだから。この態度は
未成年のうちは、言葉通りアマチュア主義だが(アマチュアとは未熟のことだ)、年を相....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
奈良を散策したことはやはり不真面目。それに、私は喫煙するようになっていた。これは
未成年であるから、最も法律にふれる位の問題。私の今までの行動は、客観的に考えれば....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
ない。僕の言うのは、年令のことじゃないよ。精神のことだよ。人の精神には、成年者と
未成年者とがある。そのことで、こないだ、友人たちと大議論をしたんだ。戦争後、人類....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
ン、いゝねえ。アタクシも一口、マスター、オタノオします、ヘエ」 「君はダメだよ。
未成年者ぢや、警察が相手にしやしないから」 「でも、マスター、アタクシも支配人の....
「決闘」より 著者:神西清
町では知られていなかった。今じゃどうだ、朝から夜中までみんなこれに夢中だ。婦人や
未成年者までがやっている。第二に、彼はこの土地の人間にビールを飲むことを教えた。....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
一切の競技迄白眼視される事になる。分けても青少年への影響は憂慮されるものがあり、
未成年者入場禁止或は競技券禁止等も研究問題で、すべてこれらは国会の議題として充分....
「妖婦」より 著者:織田作之助
腕に抱かれた。その翌朝、警察の手が廻って錦町署に留置された。検事局へ廻されたが、
未成年者だというので釈放され、父親の手に渡された。 そんな事があってみれば、両....
「環礁」より 著者:中島敦
れに類する事件を二つ三つ引起し、更に窃盗なども働いたらしく、一昨年十三歳の時に、
未成年者への罰として、コロールから遥か離れた南方のS島へ流されたのである。名目上....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
なくて、運転資本のなかには彼の甥にあたるフョードル・ザハーロフ・リャーミンという
未成年者の金が、じつは彼自身の金よりも多く混っていたものであるから、この事業は一....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
男がじっとこちらを見つめているのが眼にはいった。信吉はその方を指した。 「あら、
未成年者喫煙の図を見られちゃった。失礼ね。あの人」 蓮ッ葉に言って、笑ったが、....
「牢獄の半日」より 著者:葉山嘉樹
その立派な、見かけの体躯をもって、その大きな轢殺車《れきさつしゃ》を曵いていく!
未成年者や児童は安価な搾取材料だ! お前の轢殺車の道に横わるもの一切、農村は蹂....