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「未曾有〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

未曾有の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少年」より 著者:芥川竜之介
おと》を立てながら、大まわりに中《なか》ぞらへ舞い上った。それから――それからは未曾有《みぞう》の激戦である。硝煙《しょうえん》は見る見る山をなし、敵の砲弾は雨....
軍用鮫」より 著者:海野十三
々しく曰す。こいねがわくば楊《ヤン》大先生の降魔征神の大科学力をもって、古今独歩未曾有の海戦新兵器を考案せられ、よってもって我が沿岸を親しく下り行きて、軍船を悉....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を一層痛切に感得することができるであろう。 この研究からまた現代における発達が未曾有の速度で進行しているということを認めて深き満足を味わうことができるであろう....
三人の双生児」より 著者:海野十三
配ったことも無理ならぬことだ。その後、真二は顔に悪性の腫物が出来たので遂に大学で未曾有の難手術をやり、とうとう切ってしまった。そうしないと真一までが死んでしまう....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
苦戦を免れなかった。しかし、痛手の急性の現われは何といっても、この春財界を襲った未曾有の金融恐慌で、花どきの終り頃からモラトリアムが施行された。鼎造の遣り繰りの....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ことは出来ない。市内の電車がこのありさまであるから、それに連れて省線の電車がまた未曾有の混雑を来たしている。それらの不便のために、一日いらいらながら駈けあるいて....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
も意外、例のうつくしい花壇の真下にあるのであった。 時間の歩みのおそろしさよ。未曾有の大事件は、刻々近づきつつある。 帆村探偵は、どこにいるのか。トラ十はど....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
。わしは死にそうじゃ」 「死ぬ前に、一言にして白状せられよ。つまり金博士よ。あの未曾有の超々大戦果こそ、金博士が日本軍に対し、博士の発明になる驚異兵器を融通され....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ーア彗星には無尽蔵といってもいいほどあるのだ! * 総員四万名に余る未曾有の大宇宙遠征隊の目的は、ここに半ばを達したのだ。この至るところにあるムビウ....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
所持の屋形船。烏滸がましゅうござりますが、従って手前どもも、太夫様の福分、徳分、未曾有の御人気の、はや幾分かおこぼれを頂戴いたしたも同じ儀で、かような心嬉しい事....
黒百合」より 著者:泉鏡花
野はそそくさと払い落して、 「止したまえ。」 「ははは、構わん、遣れ。あの花売は未曾有の尤物じゃ、また貴様が不可なければ私が占めよう。」 「大分、御意見とは違い....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
ことは出来ない。市内の電車がこのありさまであるから、それに連れて省線の電車がまた未曾有の混雑を来している。それらの不便のために、一日|苛々しながら駈けあるいても....
正月の思い出」より 著者:岡本綺堂
加わったのであるから、去年の下半季の不景気に引きかえて、こんなに景気のよい新年は未曾有であるといわれた。 その輝かしい初春を寂しく迎えた一家がある。それは私の....
拷問の話」より 著者:岡本綺堂
前後十八回の拷問をうけながら遂に屈伏しないというのは、伝馬町の牢獄が開かれてから未曾有のことで、拷問に対して実に新しいレコードを作ったのであるから、かれは石川五....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
らゆる国の治国のはかりごとを納めているのである。) 今回の英国ストライキは空前未曾有なりというを聞き、所感を賦す。 三入、到処集徒雷起声。 (三たび英京ロンド....