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未来派
「未来派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
未来派の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
は津田を差し置いて、しきりに絵画の話をした。時々耳にする三角派《さんかくは》とか
未来派《みらいは》とかいう奇怪な名称のほかに、彼は今までかつて聴《き》いた事のな....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
中でも又一番活躍して眼を惹くのは、セセッション式以後の新様式を用いたものである。
未来派式、印象派式はもとより、何という式かわからぬが、往来に面した窓を様々の形に....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
のは明かに感知される。その時人は愛に乗り移られているのだ。 美術の世界に於て、
未来派の人々が企図するところも、またこの音楽の聖境に対する一路の憧憬でないといえ....
「自画像」より 著者:寺田寅彦
うであるまいかと思われてくる。この考えをだんだんに推し広げて行くと自然に立体派や
未来派などの主張や理論に落ちて行くのではあるまいか。 仕上がるという事のない自....
「浮世絵の曲線」より 著者:寺田寅彦
を一つ一つ取り出して元の紙の上にいろいろに排列してみる。するとそこにできたものは
未来派の絵のあるものの写真とよく似たものができるだろうと思う。 しかしそのよう....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
となり、無数の蛸は無数の大将に追廻されるのである。蛸と大将と色彩の大洪水である。
未来派と活動写真が合同した訳だから面白くて堪まらないのだ。私はこの近代的な興行に....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
て、とうとう印象派が起り、次に後期印象派が起り、キュービストとなり、構成派となり
未来派となり、ダダとなり、あらゆるものが次から次へと勃興した事は、一つには退屈と....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
く、狩野派末法の山水を見せると、傍に竹の皮の突張った、牛の並肉の朱く溢出た処は、
未来派尖鋭の動物を思わせる。 二十二 「仰せにゃ及ぶべき。そうよ、....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
た。冬子の「ホシ」と題した歌のようなものがあったが、意味のどうしても分らない全く
未来派のようなものであった。 子供等がこんな事をして割合に仲よく面白く遊んでい....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
畢竟新しい何物をも包んでいない事を暗示するのである。そうかと思うと一方で立体派や
未来派のような舶来の不合理をそのままに鵜呑みにして有難がって模倣しているような不....
「二科会展覧会雑感」より 著者:寺田寅彦
人の画を見てすぐに要領を修得したような軽薄な絵を見るよりは数倍気持がいいと思う。
未来派の絵というと、ギタアが出て来るのは、あれはどういう理由によるのだろうか。他....
「ヒトラーの健全性」より 著者:国枝史郎
ヒトラーが、
未来派の絵画を罵倒した記事を見て、ヒトラーらしいなと思った。 そうしてヒトラー....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
い油絵風の画趣からも、今はもう午前十時の観想は離れてしまった。 そこだ、現代の
未来派でやっつければ、 鴉、鴉、鴉、鴉、 灰色、灰色、灰、灰、灰、亜鉛、亜鉛、亜....
「偶言」より 著者:津田左右吉
はり之に似たような傾向を有っているらしく思われるからである。活動、活動と連呼する
未来派の作は静止している絵に時間を加えようとして、吾々普通の官能を有っているもの....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
さ、なごましさの形はなく、堅く、熱く又はつめたくとげ/\しい形の機械のみである。
未来派、構成派の諸君たちの仕事はこれ等の現代の感じをよく表現しているものであって....