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「末尾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

末尾の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
十三世目になると、算哲という異様な人物が現われたのだよ」と法水は、さらにその本の末尾に挾んである、一葉の写真と外紙の切抜を取り出したが、検事は何度も時計を出し入....
中庸」より 著者:坂口安吾
するし、楠正成のような忠義をつくすというような綴り方であった。するとマリ子はその末尾に一行の評言をこう書いた。 「今度日本一の鹿を買うようにお父さんにすすめなさ....
真相かくの如し」より 著者:坂口安吾
ほど「真相」に転載の文章は、これを時事問題と見ることができる。のみならず、文章の末尾に「風報第二巻第一号より」と、ちゃんと時および場所を明示してある。ここに至っ....
巷談師」より 著者:坂口安吾
行為に逆上、可愛さあまって憎さが百倍という噴火山的な気魄と焦躁が横溢しているが、末尾に至って突然怪しく冷静となり、貴様(又はお前)はやがて人民裁判によって裁かれ....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
てくれということであったがこれが風流譚かどうか、まことに、おはずかしい次第です。末尾ながら、明けまして、おめでとう。ウソつけ。今日は何日だ。そうか。いつだって、明けまして、おめでたいや。アバヨ。....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
た。 しかし、まもなく法水は、新しい莨に火を点じて、口を開いた。 「ところで、末尾にある註を見ると、これにもラハマン教授が不審を述べているのだが、その|隠れ衣....
次郎物語」より 著者:下村湖人
塾生の大部分は、東京の土をふむのがはじめてであり、それに一人旅が多い。募集要項の末尾に印刷されている道順だけをたよりに、東京駅や、上野駅や、新宿駅の雑踏をぬけ、....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
要なものとして顧みなかったようなところがある。 前掲の事件の概況を記した文章の末尾にちかく、それはこの記事を受けもった新聞社の人の私見かも知れませんが、小林大....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
もので各条の下半分はシッタンという梵字で書かれたダラニ様のものであった。ダラニの末尾は全て「ソワカ」という言葉で終っていたようである。 天正年間、今から三百七....
縁談」より 著者:佐藤垢石
ってから数日後、旧盆に仲造のところに僅かなものを贈っておいた礼手紙が届いた。その末尾に、 ――一週間ばかり前、森山さんの妹が磯の高い崖の上から海へ飛び込んで自....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
疎な武勇談を反覆するのみで曲亭の作と同日に語るべきものではない。『八犬伝』もまた末尾に近づくにしたがって強弩の末|魯縞を穿つあたわざる憾みが些かないではないが、....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
に候。十月分の『ホトトギス』に御掲載被下べくや。御郵送申上候。今日『中央公論』の末尾に小生らの作を読者に吹聴する所を観て急に『中央公論』へかくのがいやになり候。....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
御館藤原氏の地位を論じ、次に当時の奥羽における民族のことにまで及んで、もって前号末尾における発表の予約を果たし、頼朝の補せられたる征夷大将軍の意義に関する所論を....
春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
中旬に表れるのを見れば、此の如き臆測を容れる余地が無いとも思われない。現に此書の末尾には春水事長次郎と実名が出て居るから、二代目春水などの作と見ることは出来ない....