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本仏
「本仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
つ内には、寂しさも次第に消えて行った。おれは今では己身《こしん》の中《うち》に、
本仏《ほんぶつ》を見るより望みはない。自土即浄土《じどそくじょうど》と観じさえす....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
りそそぐ弥陀の浄土があると考えている。日蓮聖人が朝日を拝して立宗したのは、真の日
本仏教が成立したことを意味する。 熱帯では衣食住に心を労することなく、殊に支配....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
い》、大法《たいほう》、霊山《れいざん》、本法《ほんぽう》、永隆《えいりゅう》、
本仏《ほんぶつ》など寺が多い、それらの鐘楼《しょうろう》で撞木《しゅもく》をふる....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
代以後支那哲学の正統となった儒教は教学の尤なるものだ(経学・礼教)。又仏教殊に日
本仏教は、今日常識的に教学と呼ばれているものの代表者であるが、仏教自身は勿論日本....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
私は二十五年前の坊主学校の生徒だったから、否応なくこの本を読まされたのですよ。日
本仏教史をやると、書紀の仏教渡来年代の誤りというカドによって、この本だの元興寺伽....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
そのままを持っているからこれが正しいこれが歴史的である、これが原始仏教的であり根
本仏教であるといって非常に西洋人には評判が良かったのでありますが、私はそんなこと....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
大乗教の真面目を維持し世界における仏教の粋として今日に現存して居るものは、我が日
本仏教とチベットの仏教のみである。そうしてこの尊いところの純粋仏教の真理の種を世....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ベルリンの人種博物館中にも、インドの仏像、シナの仏像、日本の仏像等の部あり。日
本仏像の部には絵像四種、木像金像とも三十四種、都合三十八種あり。そのほか日本神道....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
偉大なる成長発展に正しき歩幅を与えて来たのであります。そこに日本民族の創造した日
本仏教があるのであります。そこに他国の仏教との相違点があるのであります。 聖徳....
「親鸞の水脈」より 著者:吉川英治
き門です。僧侶も社会政治も寺院活用には深い関心を持ちながら、何か人の中にも人間の
本仏にも触れていないのではありませんかしら。観念や智慧のまわりをぐるぐる回してい....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
し、民衆教化の武器となった。アショカ王による仏教、それ以来のチベット支那そして日
本仏教の多くがそうである。叡山高野山の仏教にせよ、浄土宗や浄土真宗のものにせよだ....