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本伝
「本伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「屋上の狂人」より 著者:菊池寛
うしても上れんように。 吉治 どななことしても若旦那には効き目がありゃしません。
本伝寺《ほんでんじ》の大屋根へ足場なしに上るんやもの、こなな低い屋根やこしはお茶....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ン『老兎巫蠱篇《オールド・ラビット・ゼ・ヴーズー》』一三六頁)。高木敏雄君の『日
本伝説集』を見ると三人の児に留守させ寺詣りした母親を山姥が食い母親の仮《まね》し....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
き右門がみたび案内も請わずに、ぬうとまた訪れたばかりでなく、そこには長いやつを一
本伝六にかつがせていたものでしたから、青ざおと青ざめて、震えるくちびるに虚勢を張....
「読書法」より 著者:戸坂潤
して之と取組まねばならぬという関係、夫は教育に連関して初めて切実になる問題だ。日
本伝統なるものは教育に際して初めて実際問題となると思う。そういう意味で私は本書の....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
な大衆文芸家と云って悪ければ、自然主義以後の日本の各作家、と云っても悪ければ、日
本伝来の文人気質、云い換えれば学究的研究を軽蔑する文学者諸氏にはとても堪え切れな....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ものであり、三つには『文学界』や『日本浪曼派』を中心とする文士達の民衆論議乃至日
本伝統論に基くものだ。民族論議は「日本的」なるものや「日本の民衆」の問題として次....
「死者の書」より 著者:折口信夫
。 父藤原豊成朝臣、亡父贈太政大臣七年の忌みに当る日に志を発して、書き綴った「仏
本伝来記」を、其後二年立って、元興寺へ納めた。飛鳥以来、藤原氏とも関係の深かった....
「男女の交際について」より 著者:坂口安吾
のだから、男女関係を罪悪感で知っているにすぎないのである。 道楽者の道義感は日
本伝統の道義感で、処女を失うと一切の純潔を失うような、極度に肉体そのものゝ考え方....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
ない。しからば別伝としたらどうだろう。阿Qは大総統の上諭に依って国史館に宣付して
本伝を立てたことがまだ一度もない。――英国の正史にも博徒列伝というものは決して無....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
》、馬場下《ばばした》の願満祖師《がんまんそし》のおかえり、鍋島さまのほうは大塚
本伝寺《おおつかほんでんじ》のおかえりでございました」 「外糀町口の木戸をとおっ....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
た微風が街道を吹いてきて、お高の襟足をくすぐるのだ。
お高は、国平とならんで、
本伝寺《ほんでんじ》横町から富士見坂《ふじみざか》のほうへあるいて行った。お高は....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
て細字を書く事|得ならねば其稿本を五行の大字にしつ、其も手さぐりにて去年の秋九月
本伝第九輯四十五の巻まで綴り果し」とあるはその消息を洩らしたもので、口授ではある....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
城内の本丸に鎮座、祭神二座、深秘の神とす。」とある。それらの考証は藤沢衛彦氏の日
本伝説播磨の巻に詳しいから、今ここに多くを云わないが、まだ別に刑部姫は高師直のむ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
れたるにおいてをや。 四 余は既に幾度《いくたび》か木にて造り紙にて張りたる日
本伝来の家屋に住《じゅう》し春風秋雨《しゅんぷうしゅうう》四季の気候に対する郷土....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
の背後《うしろ》がやはり樹木の茂った崖になっていた。私は寒い冬の夜《よ》なぞ、日
本伝来の迷信に養われた子供心に、われにもあらず幽霊や何かの事を考え出して一生懸命....