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本化
「本化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本化の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
これに対してエキゾティックな興味を感じえないまでに、その屋根と壁とをことごとく日
本化し去ったのである。寺院の堂塔が王朝時代の建築を代表するように、封建時代を表象....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
れた日蓮聖人が、承久の乱に疑問を懐きまして仏道に入り、ご自分が法華経で予言された
本化上行菩薩であるという自覚に達し、法華経に従ってその行動を律せられ、お経に述べ....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
捕せよ」と天下の与論は嵐の如くにはげしかった。 惨劇のあった翌日、秘密裡に、日
本化学会の幹部二十三名が、学士会館の一室で会合した。会場は言うに及ばず、会館内の....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
今の時代を救うものは法華経のほかにはない。日蓮は自らをもって仏説に予言されている
本化の上行菩薩たることを期し、「閻浮提第一の聖人」と自ら宣した。 日蓮のかよう....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
「生産の方程式」(Equations de la production)及び「資
本化の方程式」(Equations de la capitalisation)が....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
それを舞いながら打つ。 赤青黒の三人の獅子。その足の捌きや、身の振り方はやや日
本化しているが、それは彼らが自然に日本人に同化するうちに巧まずして多少の影響をう....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
同時代には新薬師寺の香薬師立像のような同型の美が作られていて、唐風様式の聡明な日
本化が既に行われていた事を示す。 最も壮観を極めるものに薬師寺金堂の薬師三尊の....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
た様に――和歌に於ける池袋清風も同様――日本語を以て、西洋の、殊に信仰生活を、日
本化して表そうとした矛盾が、半月集の持った筈の品格を失わせているのだ。 西洋古代....
「緑色の太陽」より 著者:高村光太郎
。春草氏の「落葉」がその一面を代表している。黒田清輝氏の如きも、自らは、力めて日
本化(?)しようと努力して居らるるらしい。そして、世人はその日
本化の未だ醇ならざ....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
て、その絵入りの広告なども見かけることがある。これらの言葉や世相もまた、かくて日
本化するものと見てよい。 『滑稽なる日本』という本の明治三十四年に新聞へ出た広告....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
わかっているのであります。その後八十六年を経た宝暦六年に至って、彼らもだんだん日
本化して参りまして、もはやいつまでも蝦夷として区別する必要が無いと認めたものとみ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
葉書なぞで見る北海道アイヌの伝統的|家屋とはほとんど趣を異にしている。あまりに日
本化している。日
本化したといえ、それは日本の乞食の住居のような陋屋がいかにも多く....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
し、「伝に曰く本姓三国、後藤原に転ず」と云っているのである。かくてさらに享保の「
本化別頭高祖伝」以下の書に至っては、三国氏とか、聖武天皇の後胤とかいうことはやめ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
信仰することは断然止むべきだと考えたのである。 このことに悩んでいる間に私は、
本化上行が二度出現せらるべき中の僧としての出現が、教法上のことであり観念のことで....