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「本命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本命の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
競馬」より 著者:織田作之助
う。朝、駅で売っている数種類の予想表を照らし合わせどの予想表にも太字で挙げている本命《ほんめい》(力量、人気共に第一位の馬)だけを、三着まで配当のある確実な複式....
我が馬券哲学」より 著者:菊池寛
。 一、なるべく大なる配当を獲んとする穴買主義と、配当はともかく勝馬を当んとする本命主義と。 一、堅き本命を取り、不確かなる本命を避け、たしかなる穴を取る、これ....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
因果の連鎖を取り除き、次に人間的欲望の性向(傾向)を取り除き、それから道徳律=根本命題の特殊な中味を取り除く。かくて倫理学は極めて貧弱なものとなるように見えるの....
なぜ、それはそうであったか」より 著者:宮本百合子
につづく混乱期に列国の旧勢力とフランス内の旧勢力とがどのように結托して、名誉ある本命の血から帝政と王制復古の馬鈴薯を生やしたかという要《かなめ》が解剖されていな....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
。この点に於てはオーギュスト・コントの歴史哲学的――コントの意味で社会学的――根本命題は、多くの形而上学者の深遠な併しありふれた評価に拘わることなく、重大な意味....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
諸事情に即して役に立つように具体化すことなのである。科学的批判の現在に必要な諸根本命題=諸原則をこの一般方法から導き出しまたは新しく工夫して之に組み入れることな....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
った。だがリードは常識を、一定の既成内容を持った動かすべからざる知識の、公理や根本命題を与えるものと考えている。だが本当の常識は、知識のそうした特定内容に関わる....
辞典」より 著者:戸坂潤
(シェーマ――認識が構成されるためのプラン)とか原則(経験を成立させるための諸根本命題)などが提出される。この論理学の問題はその限り形式的ではなくて、科学的認識....
生と死との記録」より 著者:豊島与志雄
、涙ぐましい感情をそそられた。二階から下りて来てまた蒲団の中にはいった。「今年は本命だから何をしても悪い。ただじっと動かないでいなければならない。」夏に国に帰っ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
招じ、腹蔵ない話をきいたのである。 甲はA級選手で二十三歳。たいがいのレースに本命又は対抗におされている選手だが、この競輪では負けつづけている。乙はB級の無名....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
上のレース経過をたどって、山際さんの犬とデンスケの犬で連勝式一二着と相なったが、本命の魚屋と対抗の八百屋と、その他の入賞候補の注意犬がみんなダシぬかれて負けてし....
科学批判の課題」より 著者:三木清
て『新オルガノン』を書かねばならなかったし、また書き得たのであった。ベーコンの根本命題のひとつは「知は力である」(Scientia est potentia)と....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
言えばまず家の方位だ。その凶は暗剣殺で未申《ひつじさる》――西南――の方、これを本命《ほんめい》二黒土星で見れば未申は八白の土星に当るから坤《こん》となる。卦か....
三国志」より 著者:吉川英治
大きな七|盞の燈明がかがやいている。その周りには四十九の小燈を懸けつらね、中央に本命の主燈一|盞を置いて、千々種々の物を供え、香を焚き、咒を念じ、また、折々、盤....