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本善
「本善〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本善の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
ルストイの著作に接したのは、その小説ではなく、明治学院の旧い学窓を出た翌年かに巌
本善治氏夫妻の蔵書の中に見つけた英訳の「労働」と題する一小冊子であったが、そんな....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
かゝる我ならねば負くる計りの者にはあらずと駈出して三日帰らず、四日帰らず、或は松
本善光寺又は飯田高遠あたりの賭場あるき、負れば尚も盗賊に追い銭の愚を尽し、勝てば....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
りて口惜《くちを》しき事なく、悲しきことなく、くやむことなく恋しきことなく、只|
本善《ほんぜん》の善にかへりて、一意に大切なるは親兄弟さては家の為なり。これにつ....
「婦人の読書」より 著者:宮本百合子
、婦人雑誌を対象とする婦人読者の層というものが現れたらしく思える。明治の初年、巖
本善治氏の『女学雑誌』がでていた時分は、特別に婦人の読者というかたまった存在はな....
「手づくりながら」より 著者:宮本百合子
期の婦人英学者若松賤子である。このひとには「小公子」の名訳がある。おじいさんの巖
本善治は、明治初期の進歩的女子教育家であった。おかあさんは、多分アメリカの婦人だ....
「北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
に自分を出して来るようになったのは、『蓬莱曲』を公けにした頃からであろう。当時巌
本善治氏の主宰していた女学雑誌は、婦人雑誌ではあったが、然し文学宗教其他種々の方....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
庸一、小崎弘道、服部綾雄等の諸先生にも教えを受ける機会を得た。その他島田三郎、巌
本善治、津田仙、山室軍平、また島田三郎氏からの縁で田口卯吉氏に接することを得たの....
「日記」より 著者:宮本百合子
、丸善の横へ出るまで息を弾ませて急いだ。 約束通り、野上さんと二人、庚申塚の巖
本善治氏方へ、お清さんを訪ねた。前晩引越しをし、北海道の良人の郷里訪問から帰った....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
夫人も加わって、夫君を背景としての勢力はオサオサ婦人界を圧していた。 丁度|巌
本善治の明治女学校が創立された時代で、教会の奥に隠れたキリスト教婦人が街頭に出で....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
望みを持つ家庭もない。ただかすかに、心淋しくも、はかない思慕と、生れ代ろうとする
本善の性だけがある。 「分りました……」お綱はやっとこう洩らして、 「けれど、ね....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
大正九年十月十日。松
本善二君と倶に、午前五時五分発の列車にて上野駅出発、九時二十七分日光着。馬返まで....