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「本場所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本場所の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
次は自分の贔屓相撲のように褒め立てた。「伊勢屋の旦那は万力にたいへん力を入れて、本場所は勿論ですが、深川で花相撲のある時なんぞも、毎日見物に出かけて大騒ぎ。万力....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
の気安い夏をも送るのである。 五月場所 櫓太鼓の音、都の朝の静けさを破って、本場所の景気を添ゆれば、晴天十日江戸ッ児の心勇んで、誰しも回向院に魂の馳せぬはな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しかしなお遺憾なことは、あの両大関を空しく甲斐と越後の片隅に取組ましてしまって、本場所へ出して後から出た横綱と噛み合わせてみなかったことが残念だな」 「それは誰....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
ても綺麗で、調子づくと五人十人突きとばして役相撲まで食ってしまう地力があるのに、本場所になると地力がでずに弱い相手に負けるのは、ちょっと不利になるとシマッタと思....
生前身後の事」より 著者:中里介山
山の晩年を国技館の土俵の前で見たことがある、年寄としての大砲も見た、然し国技館の本場所へは僅に一回行って見ただけで、その後は新聞見物に過ぎなかった、太刀山の全盛....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
をたのしむゲームだろうと私は思っている。 むろん相撲とり当人の身になれば真剣な本場所で遊びどころじゃないだろうが、見世物本来の性格は諸事そうで、芝居にしろ、文....
小説 円朝」より 著者:正岡容
、きのうきょうこの社会へ入ってきた他の前座とはてんで芸というものの肚へ入れようが本場所|角力《すもう》と田舎角力くらいちがっていた。子供のときから遊び半分でも何....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
憶を持っている。 もう二十年以上も前のことだが、その時分の芝浦は粋なところで、本場所の芸者や客の隠れ遊びをするような場所になっていた。 そこの料理屋兼旅館に....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
っている…… 国技館の隣に回向院のあることは大抵誰でも知っているであろう。所謂本場所の相撲もまだ国技館の出来ない前には回向院の境内に蓆張りの小屋をかけていたも....