本塁[語句情報] »
本塁
「本塁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本塁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
は死屍を踏んで田原坂に進み、更に一隊は、敵塁の背後に出でようとした。薩の哨兵が、
本塁に之を報ずると、防守の望み、既になしと覚ったか、塁を棄てて退却した。 始め....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
であって、優劣のあるべき理由がない。なぜならば主観派の大将は音楽であり、客観派の
本塁は美術であるのに、音楽と美術の優劣に至っては、何人も批判することができないか....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
いのほか、途中で切れてさか落としに落ちた、ハッと思う間もない、光一は疾風のごとく
本塁を襲うた、千三はあわててホームに投げた、球は高くネットを打った。 次の打者....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
囲気とシックと味の店、甘味処、さゝの枝野球団 堂々とこう書かれている。つゞいて
本塁をまもるシンちゃんがパッとジャンパーをぬぎすてると、派手なユニホームが現れて....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れ難いと見抜いたからであったろう。 むしろ少数でも、一族一体を基盤とする金鉄の
本塁を奥河内の嶮に築いて、築塁が成ッたら、すぐさまそこへ天皇を迎えて、思うざまな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
それでもなお後から後から屍をこえてしがみついて来る敵を充分にひきよせると、初めて
本塁の上から、岩や大石の弾丸を投げるのだった。――しかしなお崖の肌にペタとくッつ....