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「本屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
彼のこう言う困難をどうにかこうにか脱したのは第一に図書館のおかげだった。第二に貸本屋のおかげだった。第三に吝嗇《りんしょく》の譏《そしり》さえ招いだ彼の節倹のお....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
ばい》の版元《はんもと》を引き受けていた、和泉屋市兵衛《いずみやいちべえ》という本屋である。 「大分にお待ちなすったろう。めずらしく今朝は、朝湯に行ったのでね。....
疑惑」より 著者:芥川竜之介
た当座で、ある夕方私が散歩かたがた、本願寺別院《ほんがんじべついん》の裏手にある本屋の店先を覗いて見ますと、その頃評判の高かった風俗画報と申す雑誌が五六冊、夜窓....
河童」より 著者:芥川竜之介
あまり変わりません。けれども詩人のトックには親しみを感じていましたから、さっそく本屋の店へ駆けつけ、トックの幽霊に関する記事やトックの幽霊の写真の出ている新聞や....
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
うに黄いろい葉をふるっていた、ある雨《あま》あがりの夜の事である。自分は神田の古本屋《ふるほんや》を根気よくあさりまわって、欧洲戦争が始まってから、めっきり少く....
路上」より 著者:芥川竜之介
usa と署名のある英仏独伊希臘羅甸の書物が、時々|本郷通《ほんごうどおり》の古本屋《ふるぼんや》に並んでいるので、とうから名前だけは俊助も承知している青年だっ....
寒さ」より 著者:芥川竜之介
助けようと思って轢かれたんです。ほら、八幡前《はちまんまえ》に永井《ながい》って本屋があるでしょう? あすこの女の子が轢かれる所だったんです。」 「その子供は助....
樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
一 中学の三年の時だった。三学期の試験をすませたあとで、休暇中読む本を買いつけの本屋から、何冊だか取りよせたことがある。夏目先生の虞美人草《ぐびじんそう》なども....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
事である。 「二月×日 俺は今日|午休《ひるやす》みに隆福寺《りゅうふくじ》の古本屋《ふるぼんや》を覗《のぞ》きに行った。古本屋の前の日だまりには馬車が一台止ま....
或る女」より 著者:有島武郎
示されたようにも思った。そして怒りと失望とをいだきながらその家を出た。帰途葉子は本屋に立ち寄って婦人病に関する大部な医書を買い求めた。それは自分の病症に関する徹....
星座」より 著者:有島武郎
く見えるのですぐ追っかけて)ちょうどいないもんだから切羽《せっぱ》つまったのさ。本屋の払いが嵩《かさ》みすぎて……もう三月ほど支払を滞らしているから今度は払って....
追憶」より 著者:芥川竜之介
トゥルゲネフの名前を覚えるようになった。それらの小品集はどこへ行ったか、今はもう本屋でも見かけたことはない。しかし僕は同氏の文章にいまだに愛惜を感じている。こと....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
、やっと本郷の久米の所へ行った。すると南町へ行って、留守だと云うから本郷通りの古本屋を根気よく一軒一軒まわって歩いて、横文字の本を二三冊買って、それから南町へ行....
歯車」より 著者:芥川竜之介
中をどこまでも北へ歩いて行った。そのうちに僕の目を捉えたのは雑誌などを積み上げた本屋だった。僕はこの本屋の店へはいり、ぼんやりと何段かの書棚を見上げた。それから....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
十五ポンド九シリング。 「ファラデーは長命であった。それゆえ、この鍛冶職の子で製本屋の小僧が、一方では累計百五十万ポンド、そのいずれを撰むべきかという問題に出会....