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本校
「本校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
た。私は私の卒業した米国の大学校を去るときに、同志とともに卒業式の当日に愛樹を一
本校内に植えてきた。これは私が四年も育てられた私の学校に私の愛情を遺しておきたい....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
》は垣を境に何か談判している。聞いて見るとこんなつまらない議論である。
「あれは
本校の生徒です」
「生徒たるべきものが、何で他《ひと》の邸内へ侵入するのですか」....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
、向う側を傘でかくれて通るようになった。所が、一日、金曜日の訓話の日、校長が 「
本校の生徒の中に、品性を重んじない者がおって」 と、やり出して、とうとう、窓側....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
賛成しなかったと憶えている)。それから、三四遍、小便しに行くと、一日校長が「近頃
本校の生徒で、夕陽丘へ行くものがある」と、講堂で云い出した。校長は大抵、紳士だか....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
るのである。 第三学期全寮茶話会の夜、私はあなたの演説を聞いた。あなたはまさに
本校を去らんとする三年生一同の総代として告別の辞を述べられたのであった。私は初め....
「海底都市」より 著者:海野十三
今後絶対に起こらない。あの凶悪《きょうあく》なるダリア嬢と共犯者トビ学生は、共に
本校から追放されたんだから、もう心配することはない」 遂に放校処分にあったのか....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
いに大瑕なく校長の任務を尽くし得たることを満足に思っています、今回当局の命により
本校を去り諸君とわかれることになったことは実に遺憾とするところでありますが事情ま....
「青春」より 著者:宮本百合子
隅や石段を、懐しさに堪えぬ心で記憶の裡に甦らす。女高師の方を、私たち附属の生徒は
本校と呼んでいた。
本校の建物の主な一棟は古風な赤い煉瓦の二階建で、正面大玄関の横....
「女の学校」より 著者:宮本百合子
ー」などを、自分なりの理解で熱中してよみ、長い昼休みの時間、そういう本をもって、
本校と云われた古い赤煉瓦の建物の、閉ったきり永年開けられることのない大きい扉の外....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の学者を登用した主唱者らしく思われる。藤野は後に藩の権大参事兼公議人となり、大学
本校少博士ともなり、また修史館が出来た時にはその編輯官ともなった。号を海南といい....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
が教員をやめてから、小田急ができて、ひらけたので、そのころは竹藪だらけであった。
本校は世田ヶ谷の町役場の隣にあるが、私のはその分校で、教室が三つしかない。学校の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
いた。 次郎は、校長が壇に立った瞬間から、何かしら、気強い感じがした。 「私が
本校の校長、大垣洋輔じゃ。」 校長はまずそう言って口を切った。訓辞は、そう永く....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
公事をおろそかにされない先生の御精神が然らしめたものだと思う。私は、それを先生が
本校に遺された最大の教訓として、諸君と共に有りがたくおうけしたいと思う。」 次....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
け話をすると、実は自分はこの三四日非常に立場に困っているんだ。というのは、自分は
本校に配属されている以上、むろん
本校職員の一人だが、身分はあくまでも軍人である。....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
愛嬌という諺があります。されば牛に修身の教課が必要ないということはありませんナ。
本校の修身と申しますものはもっぱら牛道の基礎となる騎士的精神に磨きをかけるためで....