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本格
「本格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本格の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
。 というわけで、その要領は実に一見平凡なものであった。しかし、インチキでなく
本格ものは何事によらず常にもっとも平凡に見ゆるものであった。 さあ、それからが....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
業を片づける。 一、右がほぼ終ったころを見はからって俳優を既定の位置に着かせる。
本格的な演技指導がそれから始まり、進むにつれて指導は次第に細部におよんで行く。 ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
眩しいばかりに朝日がさしていた。天気がいいにしても、あまりに明るすぎると思って、
本格的に両眼を開いてみると、なんのことだ。閉めて置いたと思った窓の雨戸がすっかり....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
。いま何処に隠れているのだろう。覆面探偵青竜王は戦慄すべき吸血鬼事件に対しいまや
本格的に立ち向う気色をみせている。彼の行方はいずれこの事件に関係のある方面であろ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
四つの発動機をつけ、少なくとも三百ノットの速力で高々度を飛んで行く敵機であった。
本格的な空襲は、昭和十九年の十一月二十四日から始まった。この日(欠字)に警報が出....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
い」 「いや、そうじゃないですよ。あれこそ最も重視すべきものだ」 「もうそろそろ
本格的に化《ば》け猫になる頃だという意味かね」 「あの助手女史が保管していないで....
「海底都市」より 著者:海野十三
き種がつきてしまったんでしょう。きっと、そうよ。ところがあたくしの方は、これから
本格的な実証に移るのですわ。実験証明ほど、たしかなものはありませんわ。そしてあた....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
」 「今まで気がつかなかったが、あのお手伝いはなかなか変り者だね」と長谷戸検事が
本格的に口を開いた。 「帆村君のいう彼女の頑張ぶりを解く一つの手段として、あの女....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
を、あのとおり証明してくれたんじゃないか」 「すると、メントール侯の音の研究は、
本格的なんだね。ふしぎな城主さまだ」 「おいおい、感心してばかりいたのでは駄目だ....
「雷」より 著者:海野十三
電光を乗せたまま、真東指してドッと繰りだして来たところは、地方人の最も恐れをなす
本格的の甲州雷だった。午後三時半には、比野町は全く一尺先も見えぬ漆黒の雲の中に包....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
甚大なる発展が期待されるのである。僕はこの拙著を公にするに際して、この事を敢えて
本格的科学者の一団に向い、声を大きくして叫びたく思う者である。 世田谷竹陵亭に於て....
「キド効果」より 著者:海野十三
るような青いギャングとは少しギャングが違うので、非常に統制と訓練とに富んだ云わば
本格的暴力団ともいうべき種類のものであった。一行は赤でもなく白でもなく、親分「岩....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
もいない。 みなそれぞれ人格の高い人ばかりである。 真・善・美の極地に達した
本格的な美人画を描きたい。 私の美人画は、単にきれいな女の人を写実的に描くので....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
で、肩を窄めながら、萌黄の綿てんの足袋で、畳を捜るように出て来た。その中仕切――
本格子の板戸を隔てて立った首が、ちょうど棚の福助どのと合った時、失礼だが、私はそ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
生活の不安、これらは解消されないと思うのであります。たとえば来年は貿易の自由化が
本格化して七〇%は完成しようとしております。そのために、北海道では大豆の値段が暴....