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本白
「本白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本白の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
ので、とうとう尻を※って飛んだ。僕は目を円くして覗いていたが、白い脚《あし》が二
本白い腹に続いていて、なんにも無かった。僕は大いに失望した。Operaglass....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ている。第一に突っ込んだ指をもって鼻の頭をキューと撫《な》でたから竪《たて》に一
本白い筋が通って、鼻のありかがいささか分明《ぶんみょう》になって来た。次に塗りつ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
みて申す」 変な文句だが――。 これでも田丸主水正、その白髪頭に、もう四、五
本白いのをふやして、ひと晩かかって、やっと考えぬいた、これが、いわばまア、即席の....
「伸子」より 著者:宮本百合子
宏大な花壇でも眺めるふりをしながら、 「――さて、いい眺めじゃのう、見渡す限り千
本白菊の真盛りだ」 祖母はおいしそうに深く煙草を吸い込み、さて吸殻をはたきなが....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
しくださいますよう」恐縮し切って辞儀をした。 「おいおい貴様達このお方はな、お旗
本白旗小左衛門様の、ご次男にあたられる弓之助様だ、曲淵様の甥ごだよ」 「へえ」と....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
山脈を縦観する為に、到底一つ一つの山を区別することは不可能であった。横手・白根・
本白根・四阿・浅間の諸山は紛る可くもない。四阿山を中にして右には槍ヶ岳、左には穂....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
左に甲武信三山。針木蓮華と赤沢岳との間に浅間山。赤沢岳の上に四阿山。鳴沢岳の上に
本白根。其前に御飯岳。爺の南峰の上に白砂山。北峰の上に岩菅山と佐武流山、などが其....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
越前守の悪罵を昼夜牢内でわめき狂っていたのである。仮吟味の時も、その後一、二回の
本白洲の折も、奉行の席に向かって、毒舌、嘲罵、揶揄、あらゆる狂態と唾を以て、食ッ....