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本葉
「本葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
いそいそと会釈したのだが、陽子が京吉と話をしているので、椅子を立つまでは、もう一
本葉巻を吸わなくてはなるまい――という彼らしいエティケットで諦めた。 しかし、....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
にいる葉子に手紙を書いた。書いたまま出さないのもあったが、大抵は投函した。もう幾
本葉子の手許にあるかなぞと彼は計算してみた。いずれいつかはそっくり取り返してしま....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
隅まで見わたした。たった今|穎被れ葉を出したかと思ったのが、もう二、三寸も伸びて
本葉を開いている。この分ならばやがて葉も摘めよう。花も咲こう、実もなろう。 「栄....
「旅役者の妻より」より 著者:矢田津世子
ないように思われ、心細くて心細くてなりません。 実は、尾形家に居ります内にも一
本葉書なりと差上げるつもりでありましたが、他家にいる身にはまるでくくられているよ....
「萌黄色の茎」より 著者:田中貢太郎
車屋の運転手のことで、お菊さんにはすぐそれと判った。買ったのかもらったのか、二三
本葉巻を持って来て、それにあべこべに火を点けながら、俺はこれが好きでね、と云って....