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本行
「本行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》如意飽食《いのごとくほうしょくし》、悉皆浄尽《しっかいじょうじんす》。』――仏
本行経《ぶつほんぎょうきょう》七巻の中《うち》にも、あれほど難有《ありがた》い所....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
。南側に檜《ひのき》が幅を利《き》かしているごとく、北側には桐《きり》の木が七八
本行列している。もう周囲一尺くらいにのびているから下駄屋さえ連れてくればいい価《....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
郭公」と口吟んで、涼しい顔をして居た。 此れが有名な石垣山の一夜城であって、湯
本行のバスの中なんかで、女車掌が必ず声を張り上げて一くさりやる物語りである。 ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
し立てゝ行く。入営者の弟の沢ちゃんも、銀笛を吹く仲間である。次ぎに送入営の幟が五
本行く。入営者の附添人としては、岩公の兄貴の村さんが弟と並んで歩いて居る。若い時....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
か》いし事『史記』に見ゆ。古インドにも、白馬を牲するは王者に限りしと記憶す。『仏
本行集経』巻四九いわく、仏前生鶏尸馬王たり、〈身体白浄、独り珂雪《かせつ》のごと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
るべからず、羝羊《ていよう》婢とともに闘い、村人|※猴《びこう》死す〉と。『菩薩
本行経』には、一婦人|※《こがし》を作る処へ羊来り盗むを、火を掻《か》く杖に火の....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
一つの抽象的な(時にエロティックな)文学上の意欲の提唱に他ならなかったが。 日
本行動主義が思想上の積極性を有ったということは、先程の説明からすれば当然のことだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ませんか、この三つの籠《かご》のうち、一つは飛騨《ひだ》の平湯行、一つは信州の松
本行、一つは尾張の名古屋行だが、これに持たせてやる文箱《ふばこ》が無い、文箱が無....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まる、ないか、ないか」 と中盆《なかぼん》が叫び出すと、 「おい、音公、お前に五
本行ったぞ」 貸元が念を押す。 「合点《がってん》だ」 向う鉢巻が返答する。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なことはしません。 そうしているうちに、この一座が、太功記十段目一幕をとうとう
本行通りこなしてのけてしまったのには、さすがの道庵先生が舌を捲きました。案外の上....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
ルドという港まで送ってくださいました。そこで、六日ほど待っていると、ちょうど、日
本行きの船に乗れました。それから日本までの航海が十五日かゝりました。 私たちは....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
ばっていた無数の落葉を舞い立たせながら、圭介の前を疾走して行った。圭介はそれが松
本行の列車であることに漸《や》っと気がついた。彼はその長い列車が通り過ぎてしまっ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
の如くであったと言っても過言でない。 先生は当時、もの淋しい日暮里駅の上にある
本行寺という寺の本堂を朝々の静坐道場としておられたが、どんな寒い冬の朝でも道場は....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
一人でちびりちびり、黒鯛の塩焼で飲んでいる旅商人らしい一人の男。前にも銚子が七八
本行列をしているのだが、一向酔ったような顔はしていなかった。色は青味を帯びた、眉....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
、今やほとんど同様の感慨に耽らざるを得ないのである。 ところで圓馬の忰になって
本行どおり「寿限無」を教わった時の詳細はそっくりそのまま「寄席明治篇」というかつ....