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本論
「本論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
。嶄然《ざんぜん》足角を現わしている。経済学史を講じているんだが『富国論』と『資
本論』との比較なんかさせるとなかなか足角が現われる。馬脚が現われなければいいなと....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
四階級以外の階級者に対して、ある観念と覚悟とを与えたという点にある。マルクスの資
本論でもそうだ。労働者と資
本論との間に何のかかわりがあろうか。思想家としてのマル....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
うにいたりましたことは、わたくしのもっとも光栄とするところでございます。 私は
本論にはいるに先だちまして第一に『神を怖れよ』ということについてちょっと申し述べ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ドリー老は、おなじことを二度もくりかえして、一同を見まわす。 「これ、ドリー君。
本論以外のことについてはしゃべらないように」 シムトン会長は、またこの世話を焼....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
は『種蒔く人』に何を話しましたか。」「私は大方|聴いて居ただけですわ。大体まだ資
本論さえ読んで居ないんですもの何とも云えません。ただね、実につまらないかもしれな....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
の紛々たる時に至りて一の新論派は出でたり、すなわち国民論派または国粋論派または日
本論派と称すべきものこれなり、この論派は実に当時の流勢に逆らい、泰西風の模倣をも....
「男女関係について」より 著者:大杉栄
て来たように思われます。」 三 野枝さん。 これでようやく
本論にはいりかけて来た。けれども、ここまで書いて来て、この手紙を「一情婦に与えて....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
わずかに十数ページの中にこれを収むるの才能をもって居る。世界の労働者の中に、『資
本論』を読んだものは幾人も居ない。しかし『パンの略取』と『謀反人の言葉』は、少な....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
てきたので、彼はまたも立上り、門幕を潜り出て、「マルクスは子供の泣声の中でも、資
本論を書き上げたから彼は偉人である……」と、考えながら、外に出て風除けの戸を開け....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
劇のどの部分に、どんな関係で、即ちどういう「かたち」をとつて位置づけられるかは、
本論各項で、それぞれの担当者によつて述べられることと思う。 ここでは、単に、こ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
て先生は二人の外何人にも示さざれば決して他に漏るるはずなきに、往々これを伝写して
本論は栗本氏等の間に伝えられたるものなりなどの説あるを見れば、或は翁の死後に至り....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
。正に幽霊の如く、足もあいまいになっている。 これらの事に関する美術上の批評は
本論でないからわざと省いて、ともかくも、芸術というものは後世になるに従い、つまり....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
係如何、その利害得失如何、またその将来の成行き如何というようなことについてはなお
本論に至って論ずる心意であるが、とにかく過去約五、六十年の歴史はあきらかにこの二....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
だ。」 冬子が注いで出す茶を一杯飲んで、忠一は鉄縁の眼鏡を掛け直しながら、今や
本論に入ろうとする時、彼の七兵衛が襖から顔を出した。 「あの、駐在所から塚田さん....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
の後の研究をも加えて、精しく論証するの機を求める積りであるが、取りあえず今は左に
本論に必要なだけを述べておきたい。 餌取とは言うまでもなく、主鷹司に属して鷹や....