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本間
「本間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本間の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
いて行くんだって。」
「そう云えば先生だってちゃくいからな。」
「ちゃくいとも。
本間なんぞは receive のiとeと、どっちが先へ来るんだか、それさえ碌《ろ....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
これは自分より二三年前に、大学の史学科を卒業した
本間《ほんま》さんの話である。
本間さんが維新史に関する、二三興味ある論文の著者だ....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
誰もこの刃傷《にんじょう》を知るものがない。それを、暫くしてから、漸《ようや》く
本間|定五郎《さだごろう》と云う小拾人《こじゅうにん》が、御番所《ごばんしょ》か....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
七月×日 俺の大敵は常子である。俺は文化生活の必要を楯《たて》に、たった一つの日
本間《にほんま》をもとうとう西洋間《せいようま》にしてしまった。こうすれば常子の....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
いじめっ子 幼稚園にはいっていた僕はほとんど誰にもいじめられなかった。もっとも
本間の徳ちゃんにはたびたび泣かされたものである。しかしそれは喧嘩の上だった。した....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
うに明るい光線が室内を照らしていた。これはなんという風変りな部屋だろう。内部は日
本間となっていて、丁度お城の広間のようにだだッ広く、その中央に背の高い屏風が立て....
「蠅男」より 著者:海野十三
るような簡単な構造ではない。大小いくつかの部屋があるが、悉く洋間になっていて、日
本間らしいものは見当らなかった。 家の中に入ると、不思議とあの変な臭気は薄れた....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
してよかろうと思われることは禅院の仏壇は、床の間――絵や花を置いて客を教化する日
本間の上座――の原型であったということである。 わが国の偉い茶人は皆禅を修めた....
「海底都市」より 著者:海野十三
っていた。暮れ残った空に、この前来たときと同じに、怪星が一つかがやいていた。 「
本間君。やっぱり君は来てしまったね」 僕はとつぜんうしろから声をかけられた。そ....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
、三十ばかりの客が、寝衣で薄ぼんやりと顕れた。 この、半ば西洋づくりの構は、日
本間が二室で、四角な縁が、名にしおうここの名所、三湖の雄なる柴山潟を見晴しの露台....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
幾曲り、ずっと奥まれる一と間に案内されました。室は十|畳許りの青畳を敷きつめた日
本間でございましたが、さりとて日本風の白木造りでもありませぬ。障子、欄間、床柱な....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
一 去年の夏、
本間久雄君が早稲田文学で「民衆芸術の意義及び価値」を発表して以来、此の民衆芸術と....
「温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
のほかはない。小田原電鉄が出来て、その不便がやや救われたが、それとても国府津、湯
本間だけの交通に止まって、湯本以上の登山電車が開通するようになったのは大正のなか....
「活人形」より 著者:泉鏡花
に室の外に立出でけり。 病人は苦痛を忍びて語り出だしぬ。 我は小田原の生にて
本間次三郎という者。幼少の折父母を失いければ、鎌倉なる赤城家に嫁ぎたる叔母の許に....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
民組合の地主糾弾演説会である。二千人の聴衆を前にして、私は当時酒田に君臨していた
本間一族など地主の横暴を非難し、小作民解放を説く大熱弁? をふるった。ところが二....