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「本隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渦巻ける烏の群」より 著者:黒島伝治
そこには武石と、道案内のスメターニンとが彼を待っていた。 松木と武石とは、朝、本隊を出発して以来つづけて斥候に出されているのであった。 中隊長は、不機嫌に、....
乱世」より 著者:菊池寛
麻市左衛門が帰って来たのは、十日の午前であった。彼は、本国への使者として浪花表で本隊と離れ、大和伊賀をさ迷った末、故郷へ辿りついたのである。従って、彼は敗戦につ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の車で、先行されますか」隣りにいた将校が、尋ねた。 「先行したいのは、山々だが、本隊との連絡が、つかなくなるのを恐れる」 「なにしろ、電灯器具材料を積んでいます....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
しめた。薩将また各自に守る処を決し、桐野は山鹿方面を、篠原は田原方面を、村田及熊本隊は木留方面に陣した。野出、太田尾、三ノ嶽、耳取の天険は遙かに田原、山鹿に連絡....
小田原陣」より 著者:菊池寛
だから、小田原城は丁度三面包囲を受ける形勢にある。 三月|朔日、いよいよ秀吉の本隊も京都を出発した。随分大げさな出立をしたものとみえ、『多聞院日記』に「東国御....
前哨」より 著者:黒島伝治
だった。前哨線へ出かけて行くのだ。浜田も、大西も、その中にまじっていた。彼等は、本隊から約一里前方へ出て行くのである。 樹木は、そこ、ここにポツリ/\とたまに....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ながら、悲しむべき第六号艇の椿事のなりゆきを見まもった。 いまこの操縦室には、本隊の首脳部がのこらず集まっていた。もちろん隊長テッド博士が中心になって、なんと....
地球要塞」より 著者:海野十三
ん。噂にきいた超溶解弾《ちょうようかいだん》を使っているらしい。これは危い、すぐ本隊へ知らせなくては……」 隊員の声が、引込むと、とたんに、高声器が割れたかと....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
いことも尊敬に値した。 「なんとかして、ここを脱出したい、そして一刻も早く地上の本隊へ報告したい。どうすればここを脱出できるか」 山岸中尉は、帆村の顔を見て、....
火星兵団」より 著者:海野十三
うちに、手あたりしだい、ぶっぱなしておけ。こいつらをたおしておけば、向こうにいる本隊の火星兵どもは、まだ当分、気がつかないでいるだろう。そら、そこにいる火星先生....
怪塔王」より 著者:海野十三
そのとき、平磯基地をとびだした爆撃機隊から、連絡無電がはいってきました。 「本隊は、高度三千メートルをとりて、鹿島灘上に待機中なり、貴官の命令あり次第、ただ....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
をかえた。 艇長は、また叫んだ。 「命令。月に着陸の用意をせよ。――それから、本隊司令に対し、連絡をせよ」 いよいよ艇内は、総員の活動で、にわかにさわがしく....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
かぬとでは、×国艦隊の力が非常にちがってくるのですから。 「艦長、いよいよ本艦は本隊と一緒になることが出来ました。本艦は今や第五番艦として列内に加わりました」と....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
す」 「警報かッ」中尉は鸚鵡がえしに叫んだ。 「大宮聴音隊発警報」 「ウム」 「本隊は午前三時十五分に於いて、北より西に向いて水平角七十二度、仰角八十度の方向に....
空襲警報」より 著者:海野十三
鳴りひびくのが、旗男の耳にのこった。 高射砲陣地 高田の歩兵第三十連隊の本隊は、日本海を越えて其方面に出征していた。あとには留守部隊がのこっていたが、こ....