杉原[語句情報] » 杉原

「杉原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

杉原の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
だろうと推測して星の下を無言に辿《たど》った。今日の午《ひる》は営口で正金銀行の杉原君の御馳走《ごちそう》を断った。晩は天春君《あまかすくん》の斡旋《あっせん》....
」より 著者:夏目漱石
じく暮らして来た二年目の末に、宗助はもとの同級生で、学生時代には大変懇意であった杉原と云う男に偶然出逢った。杉原は卒業後高等文官試験に合格して、その時すでに或省....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
すい原《はら》へ行く約束があるから、わしはこれで御免を蒙《こうむ》ろう」 「ああ杉原《すぎはら》ですか、あの爺《じい》さんも達者ですね」 「杉原《すぎはら》では....
間諜座事件」より 著者:海野十三
●ダンス(美わしの宵) (唄)花柳 春子 須永 克子 山村 蘭子杉原 常子 ●シャンソン(遥かなるサンタ・ルチア) 須永 克子 ....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
たのであるから、猛烈を極めただろう。後年大阪陣の時抜群の働で感状を貰った上杉家臣杉原|親憲が「此度の戦いなぞは謙信公時代の戦いに比べては児戯のようだ」といったこ....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
郎三郎も大層に腹を立っていましたが、其の後私共は仔細有って越後を引払い、宇都宮の杉原町に来て、五郎三郎の名前で荒物屋の店を開いて、最早七年居ますが、つい先達てお....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
さえ遣れば越えられたものでござります。漸く金で関所を越えて、かゞぞへ出て小豆沢、杉原、靱、三河原と五里少々余の道を来て、足も疲れて居ります。殊に飛騨は難処が多く....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
、味方同士の、兄弟の中ではござらぬか。」 と叱すれば、皆々同じく頭を下げて、 「杉原太郎兵衛、御願い申す。」 「斎藤九郎、御願い申す。」 「貴志余一郎、御願い申....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《おりふし》年末の煤払《すすはら》いして屋根裏を改めると、棟木《むなぎ》の間より杉原紙《すぎはらがみ》の一包みを捜し出し、見るにかの年玉金なり。全く鼠が盗み隠し....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
までも取り除くまいとつとめた。ある年の始めにさる公卿の家で連歌の発会のあった時、杉原某という武人が講師を勤めたことがあるが、それに出席した一公卿は、雲客坐に在る....
貞操問答」より 著者:菊池寛
は、出来るだけ、やり甲斐のある難局に身を処してみたい気持だった。 「ほら、国語の杉原先生が、新子さんのことをいつか、賞めたじゃないの。貴女なら、どんなむずかしい....
祭の夜」より 著者:平林初之輔
乱れていましたが、相当な達筆で次のように認《したた》めてありました。 昨夜は杉原警察署の留置室で一方《ひとかた》ならぬ歓待を受け候上、結構なる自動車にて送ら....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
して文壇の流行児になり、俄《にわか》に売文の富を得るようになると、忽《たちま》ち杉原玲子という活動写真の女優に家を持たせるばかりか、絶えず芸者遊びをするようにな....
遠野物語」より 著者:柳田国男
、いかなもをざは蹈みそめたやら、わだるがくかいざるもの 一 此御馬場を見申せや、杉原七里大門まで 一 まゐり来て此もんを見申せや、ひの木さわらで門立てゝ、是ぞ目....
童子」より 著者:室生犀星
黒い瞳と、私に似もつかない美しい整うた顔をしているのが得意だった。 田舎にいる杉原という詩人も、もう父親になっていたが、やって来ると、すぐ赤児の綺倆をほめた。....