杉苔[語句情報] » 杉苔

「杉苔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

杉苔の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二つの庭」より 著者:宮本百合子
の感情は越智に向って異常に傾きかかっているのである。 沈んだ眼差しで、伸子が、杉苔の上にある西日の色を見ていると、もう戸のしまった車庫の角をまわって御用ききの....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
です、むこうで、お茶でも……」 テラスに吹く風 池の面《も》をとざす青々とした杉苔《すぎごけ》のあいだで、ときどき大きな鯉《こい》がはねあがる。 喫茶室のテ....
京の四季」より 著者:和辻哲郎
い。ただほんの一端が見えるだけである。 京都の湿気のことを考えると、私にはすぐ杉苔の姿が浮かんでくる。京都で庭園を見て回った人々は必ず記憶していられることと思....