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「杏色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

杏色の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
二つあり、その奥まった室には、床に弥陀如来が安置されてあって油入りの燭台が二基。杏色の灯がチロチロと燃えていた。その微かな光の前に秀蓮尼と僕とは向いあった。――....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ハッとして、弦三は空を見上げた。 鉄が熔けるときに流れ出すあの灼けきったような杏色とも白色とも区別のつかない暈光が、一尺ほどの紐状になって、急速に落下してくる....
道標」より 著者:宮本百合子
ャが彼女の現在あるすべての条件において公然と存在しているからこそ、日ましにはたん杏色の濃くなる彼女の頬の上に、日ましにふくらむ看護婦の白前垂の上に輝き出ているの....