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「村上天皇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

村上天皇の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
別は、平安朝に入ってからも初の数十年はなお保たれて仮名でも書きわけられていたが、村上天皇の頃になると全く失われたようである。伊呂波歌以前に、伊呂波のように用いら....
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
緒になった。醍醐《だいご》天皇時代くらいには大抵混同したのではないかと思います。村上天皇の頃には完全に混同してしまっております。すなわち平安朝の初、百年くらいま....
俊寛」より 著者:菊池寛
さが、隠し切れない微笑となって浮んだ。 が、有王はすべてをあさましいと考えた。村上天皇の第七子|具平親王六|世皇孫である俊寛が、南蛮の女と契るなどは、何事であ....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
なり嬉しかったんだろう。それだけに此の悲報は南朝にとっては大打撃であった。為に後村上天皇は難を賀名生に避けられ、吉野の行宮は師直の放火によって炎上し、南朝の頽勢....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
千三は由緒書きなるものはなんであるかを知らなかった、でかれはそれをひらいた。 「村上天皇の皇子中務卿具平親王」 千三は最初の一段高く記した一行を読んでびっくり....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
法王の偉さがあるのである。 こういう出来事のあったのは西暦九六二年で、わが朝の村上天皇の御宇に当っている。 次に西暦一〇七三年から八五年に在位した法王グレゴ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
復古現象の中で特に目立ったのは、何といっても『万葉集』の訓詁註釈の事業であった。村上天皇の御代に宮中の梨壺に学者が集まって、『万葉集』の訓をつけ始めたのが古点、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
足利氏が世を暴奪なし終った乱麻の時代となっては偲び上げるも畏れ多いことながら、後村上天皇は、男山御脱出以来、軍馬の間を彼方此方と御輦の漂泊を経られて、やがてこの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
崩御の前日、譲位がおこなわれ、即位は、後日に約された。 すなわち南朝の、 後村上天皇 とは、このきみだった。じいのことばのように、すべては天意であったもの....