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村会議員
「村会議員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
村会議員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電報」より 著者:黒島伝治
げねばならなかった。彼はそういう人々の支配を受けねばならなかった。そういう人々が
村会議員になり勝手に戸数割をきめているのだ。 百姓達は、今では、一年中働きなが....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
一人ッきりで、皆からのけ者にされた。理由は、親爺が、ほかの子供達のお父さんである
村会議員を、確証がないのに、涜職罪として罪人に落そうとたくらんだ。ということから....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
禿げかゝり、猩々の様な顔をして居る。あとで知ったが、石山氏は村の博識口利で、今も
村会議員をして居るが、政争の劇しい三多摩の地だけに、昔は自由党員で壮士を連れて奔....
「鬼涙村」より 著者:牧野信一
となれば祭りや闇の晩に限ったというのでもなく、蛍の出はじめたころの或る夕暮時に、
村会議員のJ氏が役場帰りの途中を待伏せられて、担がれたところを、私は鮒釣《ふなつ....
「とっこべとら子」より 著者:宮沢賢治
》から半町ばかり離れた所に平右衛門という人の家があります。 平右衛門は今年の春
村会議員になりました。それですから今夜はそのお祝いで親類はみな呼ばれました。 ....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
入(剣ヶ峰の使者) 与十(鹿見村百姓) その他大勢 鹿見宅膳(神官) 権藤管八(
村会議員) 斎田初雄(小学教師) 畑上嘉伝次(村長) 伝吉(博徒) 小烏風呂助(....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
を代議士に選挙する、県においては県会議員、市においては市会議員、町村においては町
村会議員。 これらの代議員が国政、県政、市政、町政を決議するので、その主義を共....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
々それが甚だしい場合が多い。権威ある自然科学者であっても政治的意見に於ては一介の
村会議員と何の選ぶ処もないかも知れない。 例えば吾々は有名な自然科学者の内に往....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
動して行くようである。校長は最も多く贈賄した部下の訓導を首席につけ、視学や市区町
村会議員や府県会議員に贈賄する。(代議士は偉ら過ぎて効き目はないそうであるが。)....
「秋の反射」より 著者:宮本百合子
ような手数、心の重荷――厄介かということを知ったのであった。 青年団の寄合で、
村会議員の清助に会った時、彼はざっくばらんに自分の意見を話した。 「どんなもんだ....
「中庸」より 著者:坂口安吾
たがる者がないのも、このためであった。 しかし、村長なしでは済まされないので、
村会議員らと助役が余を訪れ、校舎新築の件や金策のことは一切自分らがやって御迷惑は....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
。芸者の侍る宴席というものは、これがまた各々一国一城の雰囲気をもっているもので、
村会議員やヤミ屋の相談会でも、やっぱり王様や王国の雰囲気、王様と王様の御取引なの....
「瘤」より 著者:犬田卯
の出費もこの瘤が村長になるや否や前述のように倍加した。それというのは、村の有志や
村会議員が七分通り彼の道場の門下生で、「先生、先生……」と下から持ち上げ、一週間....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
ア小作だ。んだら、キット自分の費用でやり出すだろうッて、待ってやがったんだ。――
村会議員なんて、皆地主ばかりだ。勝手なことばかりするんだ。」 S村で、以前、村....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
々していないで、こんな処で暢気に生活しようとする哲人が農家に尠ないものと見える、
村会議員や郡会議員になって、愚にも付かない理屈を並べている者から見ると、どんなに....