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杓子面
「杓子面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
杓子面の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春雪」より 著者:久生十蘭
い。 新郎と新婦がメイーン・テーブルにおさまると、すぐ祝宴がはじまった。新婦は
杓子面《しゃくしづら》のおツンさんで、欠点をさがしだそうとする満座の眼が、自分に....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
考に似てると。飛んでもねえことぬかしゃがる。どう見たって、塩釜《しおがま》さまの
杓子面《しゃもじづら》。安産札《あんざんまもり》じゃねえが、面のまんなかに字が書....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
さみ、腰の坐りもシャンとして折目ただしい。 が、何とも異相だった。 俗にいう
杓子面で、人なみ以上、鼻も低い。 両のモミ上げは、わざとみたいな縮れ毛が渦を巻....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
兵学の大先生がよ。偉そうに学を振りまわしていた加賀田の隠者がさ。ざまアみやがれ、
杓子面め」 「かっ」と、時親は刀に手をやって「大蔵ッ、気が狂ったか」 「そちらさ....