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「杜甫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

杜甫の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丹下左膳」より 著者:林不忘
仙《せん》」 泰軒先生、おちつきはらったものです。 思い出したように、この、杜甫《とほ》の酒中八仙歌の一節を、朗々吟じながら――。 棟の焼けおちた大きな丸....
魚玄機」より 著者:森鴎外
詩を善くした。詩が唐の代に最も隆盛であったことは言を待たない。隴西の李白、襄陽の杜甫が出て、天下の能事を尽した後に太原の白居易が踵いで起って、古今の人情を曲尽し....
文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
正に此謂いなり、若し古人の意を※襲して即ち古人の田地の種獲せば是れ剽盗のみ。李白杜甫韓柳の徒何ぞ曽て古今を襲わん。独り漢文学然るに非ず。英のシエクスピールやミル....
夜の靴」より 著者:横光利一
い。 防空壕に溜った枯葉の上へ、降り込む氷雨のかさかさ鳴る音を聞きながら、私は杜甫を一つ最後に読もうと思って持ち込んだこともある今年の冬だ。しかし、今は、戦争....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
二十一 私が前にもいった、麻布笄町への転宅は年齢では、七十一歳であった。七十は杜甫の詩に、『古来稀』ともいっていて、それ以来は古稀の祝と称えて誰れもする事であ....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
「思《おも》うこと寝言《ねごと》」なう諺《ことわざ》こそ事実に適《かな》うなれ。杜甫《とほ》の「夢李白《りはくをゆめむ》」の詩に「|故人入我夢《こじんわがゆめに....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
いうのは実行の成績に待つべきものだ。こういっておれを言下に痛罵するかも知れない。杜甫に「飲中八仙歌」がある。気象が盛んで華やいでいる。強いて較べるのではないが、....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
。御世万歳、文運隆盛、大いに友達に紹介しよう」 「話せる奴でもいるのかい?」 「杜甫という奴がちょっと話せる」 「聞かないね、そんな野郎は」 「だが会って見な、....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
しか。彼が見しこと聞きしこと時に触れ物に触れて、残さず余さずこれを歌にしたるは、杜甫《とほ》が自己の経歴を詳《つまびらか》に詩に作りたると相《あい》似たり。古人....
歩くこと」より 著者:三好十郎
《にちれん》も道元《どうげん》も親鸞《しんらん》もガンジイも歩いた。ダヴィンチも杜甫《とほ》も芭蕉《ばしょう》も歩いた。科学者たちや医者たちも皆よく歩いています....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
らん。漢書は蕪村の愛読せしところ、その詩を解すること深く、芭蕉がきわめておぼろに杜甫の詩想を認めしとは異なりしなるべし。 絵画の上よりいうも蕪村は衰運の極に生....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
く》的な言葉が、阿藤先生の口から洩れる時、いかに厭や味なく受けとれたことだろう。杜甫《とほ》の詩は、彫琢《ちょうたく》の鑿《のみ》のあとが覗えるけれども、一方に....