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来世
「来世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来世の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葱」より 著者:芥川竜之介
がない所か、うっかりしているとおれまでも、サンティマンタアルになり兼ねないぞ。元
来世間の批評家には情味がないと言われている、すこぶる理智的なおれなのだが。
そ....
「或る女」より 著者:有島武郎
のを感ずるように思うんです。境遇が悪いんだきっと。僕は一生が大事だと思いますよ。
来世《らいせ》があろうが過去世《かこせ》があろうがこの一生が大事だと思いますよ。....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
Ambition《アムビション》 すなわち「われは今世に望むところはないけれども
来世の人に大いに望むところがある」といった彼の欲望は私が実に彼を尊敬してやまざる....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
十一月十五日栃木県氏家在狭間田に開かれたる聖書研究会に於て述べし講演の草稿。 聖書は
来世の希望と恐怖とを背景として読まなければ了解らない、聖書を単に道徳の書と見て其....
「海底都市」より 著者:海野十三
の人間は実に哀れなものだった。眼前の実在のみに注意力や情熱を集中して、遙かなる未
来世界について夢を持つことをしらず、従ってその夢から素晴らしい現実の発展が起こる....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ん新田先生にあばかれてしまって、博士のおどろきは、一方でなかった。
博士は、元
来世間の事情にうとい人であったから、天狗岩事件が新聞に出たことなどには、気がつい....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
ますわ。お可厭でなくば召上って下さいましな。」 「や、蕎麦|掻を……されば匂う。
来世は雁に生りょうとも、新蕎麦と河豚は老人、生命に掛けて好きでござる。そればかり....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
は頑として肯ぜざるべし。諸君涙あらば強うるなかれ。いかんとなれば、狂せるお貞は爾
来世の人に良人殺しの面を見られんを恥じて、長くこの暗室内に自らその身を封じたるも....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
まして、私が今いきなり死んでからの物語を始めたのでは、何やらあまり唐突……現世と
来世との連絡が少しも判らないので、取りつくしまがないように思われる方があろうかと....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
上の如き人達ではなく、之に反して神を知り愛と慈悲とに燃え、やがて自分の落付くべき
来世生活につきての知識を求むる、素直な魂の所有者である。が、悲しい哉、天賦的に人....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
命は短くて、いつ死ぬか分からないが、もし不信仰の罰をまぬかれて、信仰の酬いとして
来世における永遠の生命を把握しようとするならば、今後すみやかに悔い改めて神に帰依....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
ってやる。 「お前達は改心せよ。真心から改心せよ。ウン、解ったか。人を食う人は将
来世の中に容れられず、生きてゆかれるはずがない。お前達が改心せずにいれば、自分も....
「五色蟹」より 著者:岡本綺堂
た。あばたの女は若い男に恋して捨てられたので、かれは自分の醜いのをひどく怨んで、
来世は美しい女に生まれ代って来るといって、この海岸から身を投げて死んだ。かれは果....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
らめて、彼が勝手に振舞わすのじゃ。それがために、この世では身を傷り家をほろぼし、
来世は地獄に堕つるとも、宿世の業じゃ、是非もござるまいよ。」 彼は悟り切ったよ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
いたりして、自分に苦痛を加えるのを修業と心得る修道派の一派であります。そうすると
来世は幸福ばかりを享けるところの天界に生れると考えているのであります。 釈尊の....