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来信
「来信〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来信の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
には、これも度たび申し上げた価値論へ溯《さかのぼ》らなければなりません。価値は古
来信ぜられたように作品そのものの中にある訳ではない、作品を鑑賞する我我の心の中に....
「或る女」より 著者:有島武郎
きゃくふ》に行きあうにつけ、僕はあなたを連想しない事はありません。自分の机の上に
来信を見いだした時はなおさらの事です。僕は手紙の束の間《あいだ》をかき分けてあな....
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
形貌《けいぼう》にして、云々
「ちょっと旅行していました留守に原稿やら、度々の
来信に接して、失礼しました。が、原稿は相当ひどい原稿ですね。あれでは幾らひいき目....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
目が、両人のうしろをしきりに追駈けている。神のみぞ知りたもう。 ◯串良の朝子より
来信。二十三日発の速達が十一日目についた。「私たちは元気です。主人は家に帰って来....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
親等あり、総勢八千である。信長|予てから武田の戦法を察し、対抗の戦略を立てた。元
来信玄の兵法は、密集の突撃部隊を用いて無二無三に突進し、敵陣乱ると見るや、騎馬の....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
千年越しだまされつづけて無用なやけどをこしらえて喜んでいたわけである。 二千年
来信ぜられて来たという事実はそれが真であるという証拠には少しもならない。しかし灸....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
いする説をロンドンで出し大いに注意を惹《ひ》いたが、その後|彼方《かなた》よりの
来信を見るに、綿羊は常に鹿の蕃殖を妨げ、山羊を牛舎に飼えば、牛、常に息災で肥え太....
「寒の梅」より 著者:宮本百合子
と云って、バラさんに直して貰っている。 一月○日 十日に入営する隆ちゃんより
来信。点呼のとき青年団員が復唱するような勇壮な調子で入営について書いてあり、又ほ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ああ、あしたは日曜日であると思う。そして、今朝、起きるとすぐ食堂へ下りて行って
来信のところを見る。無い。これはどういうことであろう? 二週間何も書かれないとい....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ごろおりて行って、目を洗って、髪を結って、鼻の頭をパタパタとやって鏡をのぞいて、
来信を見る。そして食事。このとき、出かけたあとにたのむ用事を話す。さて、どうお天....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
である。なぜならほんとうに人間である者が稀だから。信仰は一つの勇壮な力である。古
来信仰の火に燃やされたものは、わずかな人間の松明《たいまつ》にすぎない。その松明....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
現在の自分の心境としては、単なる文化運動というものにはあまり興味が持てない。また
来信の範囲では文化運動の内容が具体的にわからないので、それがわかるまでは積極的に....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
。なんとなれば、コックリはなにびとこれを行うも、必ずその効験あるにあらずして、生
来信仰心の厚きもの、知力に乏しきもの、または婦女子のごとき感動しやすき性質を有す....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
衣を着る時のお手伝いは、御免蒙ることにしようぜ」 そんなある日、名古屋の兄から
来信があり、母が兄の家の廊下で転び、左の腕を骨折したので、近くの病院に入院させた....
「澪標」より 著者:外村繁
けた、私の皮膚はなかなか回復しそうにもない。 長男からある女性と結婚したい旨の
来信がある。私は二人の結婚を大いに祝福すると言ってやる。折り返し、七月に挙式した....