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「来年度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

来年度の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:夏目漱石
》の音を聞きながら、静な夜を丸心《まるじん》の洋灯《ランプ》に照らしていた。彼は来年度に一般官吏に増俸の沙汰《さた》があるという評判を思い浮べた。またその前に改....
読書法」より 著者:戸坂潤
の夫々の都合でおくれたので、文芸年鑑其の他よりも一月後になったのは残念だったが、来年度からは用意を手回しよくして出版の時期を早めたいと考える。 初め『年鑑』と....
ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
。前年度の決算報告が『プラウダ』(党機関紙)『イズヴェスチア』に出る。つづいて、来年度の予定が発表される。―― 一九二八年の十月では、世界じゅうがびっくりした....
夜の靴」より 著者:横光利一
を普通とするここでは、供出量を一反につき二石と命ぜられたとのことである。それなら来年度の種子米さえないわけだ。しかしながら、二石とり得られるのはすべての家からで....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
が預かればまず生活の一部分は救われるだろうが、現在の如き程度であっては、展覧会は来年度の開催が保証されれば幸福と考えねばならない次第だそうである。 そこで現代....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
家はまったく無配当であるらしい。ことにそれほど多くの入場者を持たない諸展覧会は、来年度の開催を保証されれば幸福と考えねばならない次第だそうである。 さてまた画....
社会時評」より 著者:戸坂潤
ばならぬ。 二、国際文化局 外務省は「国際文化局」を新設する案を立て之を来年度の予算に計上するそうである。経費は初年度一七〇万円で、局長一名、課長三名、....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ウプのなかへ麺麭を千切って浮かすことの好きなミドルエセックス州の代言人や、絶えず来年度の鉄道延長線の計画を確かな筋から聞き込んだと吹聴しているプラハの土地利権屋....
町内の二天才」より 著者:坂口安吾
前を届けるこたアないよ。明日からは出前にでちゃいけないよ」 「そうはいかないよ。来年度の新チームを編成したばかりだ。次週の土曜から新チームの県大会の予選がはじま....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
を岡本文弥君宅へ行く。先月の女房の発表会以来絶えて久しく会はなかったし、いろいろ来年度の打ち合わせあるためなり。来客中、少し耳の遠くなった宮染さんと話して待って....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
の一部に対する青野季吉の忠告は、勝本氏らによりて簡単に葬り去られたが、この問題も来年度にはきっと再燃するだろう。 だがそんなことよりも何よりも、批評家にとって....
国会図書館の窓から」より 著者:中井正一
、全学術文献は雑誌所載の内容を、小さくまとめて摘録して、間断なく報告する任務が、来年度から私たちの課題となってきたのである。国際業務部では、外国との図書交換の事....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
て経済政策の確立が必要であります。政府の発表でも、今年度の自然増収は二千百億円、来年度は二千五百億であると発表しております。この自然増収というものは、簡単にいえ....