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来由
「来由〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
来由の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
稼ぎ地方の方物異産を奉り、故郷を慕うの意を表す。西牟婁郡|朝来《あっそ》村は、従
来由緒もっとも古き立派な社三つありしを、例の五千円の基本金に恐れてことごとく伐林....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
を一見して、全く一老法官が、何かの要事あって早朝に出頭したものと早合点をし、その
来由をも質《ただ》さずして直ちに判官席に案内したからの事であった。博士は帰宅の後....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
のが苦しい。このまるきり忘れることの出来ない一部分が今、「吶喊」となって現われた
来由である。 わたしは、四年あまり、いつもいつも――ほとんど毎日、質屋と薬屋の....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
活写されていないからダメである。両雄相からみ相もつれるに至った大本のネチネチした
来由、それはツマラヌ酒屋の支払いの百円二百円にあることで、三銭の大根を十銭だして....
「正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
のは今より十五、六年以前であるが、初は『自作自評』と題して旧作の一篇ごとに執筆の
来由を陳《の》べ、これによって半面はおのずから自叙伝ともなるようにしたいと考えた....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
の、余りにも奇抜な条件すらも、信州の千駄の厩肥に比較することによって、始めてその
来由を明らかにすることが出来る。つまりはその天地に梯を架ける一本の蔓草の、非凡な....