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「東側〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東側の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河口湖」より 著者:伊藤左千夫
に、りっぱな赤松が四、五本森をなして、黄葉した櫟がほどよくそれにまじわっている。東側は神社と寺との木立ちにつづいて冬のはじめとはいえ、色づいた木の葉が散らずにあ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たという。御徒町から両国が見えるともいうし、厩橋まで何にもないともいう。仲見世の東側、松屋のところまでがなくなったともいう。 これがみな、去る二月二十五日の雪....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
ていた。が、それにもかかわらず、この土地へ始めて来たと云う写実派の亜太郎は、その東側に窓の開いた東室にとじこもって夕暮時の富士山をスケッチしたと云うのだ。早い話....
春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
の零下四度を示していた。まつ毛は凍って白い。徳本の頂上の道よりちょっと南に出た。東側には雪が二間もかぶっていた。下りは非常に滑りにくかった。古い雪の上に新しい雪....
地獄の使者」より 著者:海野十三
いや皮肉じゃない。よろしい、とにかくそっちへ行こう。十五分とはかかるまい。見附の東側の公衆電話のところだね。じゃあ後はお目にかかって……」 受話器をがちゃりと....
四次元漂流」より 著者:海野十三
としては実に豪華なものであった。 「こっちに図書室があります」 武平は、部屋の東側の壁にかかっている藤色のカーテンをかかげて、その中へ入っていった。そのときで....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
都を遠まきにして、要地要地に空軍が配置されている。西の方からいうと、まず琵琶湖の東側に八日市の飛行連隊がある。それから僅か七十キロほど東の方に行った岐阜県の各務....
人造人間事件」より 著者:海野十三
ぎわに並んでいた。隅には小さい鉄工場ほどの工具機械が据えつけてある。それと反対の東側の窓ぎわには紫色の厚いカーテンが張ってあって、その上に大きな寝台があり、その....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
塀を越えて海中にとびこんだのです。それを上からさんざん撃ちまくったのです。さっき東側の舷近くの海面で発見した死体には、弾丸が二十何発も命中していましたし、これに....
空襲警報」より 著者:海野十三
近より上野駅附近にわたる間に存在する主要|官公衙その他重要建造物を爆撃し、東京市東側地区の上空に進出すべし。但し、東京市上空に進入の時期は第一隊より五分後とす」....
銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
昔からハイカラな所だったのです。 明治七、八年の頃だったと思いますが、尾張町の東側に伊太利風景の見世物がありました。これは伊太利人が持って来たもので、長いカン....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
帆をちぢめ、航海者の守り、聖ニコラスに加護をねがいながら、横断したものだ。そこの東側の岸にくいこんでいる広い入江の奥に、小さな市場か田舎の港といったような町があ....
幼き頃の想い出」より 著者:上村松園
、私達一家は四条の河原町の近くに住居を持って居りましたが、その河原町の四条下った東側に菊安という古本屋がございました。明治二十年過ぎのことでございますから、その....
三枚続」より 著者:泉鏡花
びをして高々と跨ぎ越して、小路の真中へずっと出て、あたかも西側を離れて、これから東側へ廻ろうとして、狭い町の屋根と屋根との中空へ来た、月の下にすっくとこそ。 ....
六日月」より 著者:岩本素白
味噌漬け、柚味噌の看板の出て居る円徳院の門も、夜なので暗く静かにひそまり返って、東側の高台寺は高い石段の奥深く、更に又この静かな町からも遠く離れて眠って居る。こ....