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東北弁
「東北弁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東北弁の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
事のG教授が長時間にわたって生徒の赤化に就て注意的訓話を述べたが、G教授は物凄い
東北弁で、喋っていることの意味がちっとも分らなかった。G教授の訓話が終った途端、....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
うだね、うまい菓子があるかね」 「みんな、うまいかすだわね」菓子屋のねえさんは、
東北弁まる出しで答えた。 波田は、うまそうな菓子を一種ずつ取って食べた。そして....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
は大杉東というのの何かかね。」 部長はちょっと顎をしゃくって、少し鼻にかかった
東北弁で尋ねた。 名簿には僕の名の右肩に、「東長男」とあることは知れきっている....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
みでも、千六百人の一大旅行団が京都へ向けてこの宿場を通過した。しかも応接に困難な
東北弁で。 「半蔵、お前のところへ来たお客さんも、無事に伊那の小野村まで落ち延び....
「作家は戦争挑発とたたかう」より 著者:宮本百合子
。「一時機」が五・一五から語り出され「チミはナヌスとったか」と侮蔑的に第一部長の
東北弁をまねられているところも、「嵐のあとさき」昭和七年度の記述と、ほとんどその....
「村からの娘」より 著者:宮本百合子
ているのである。 宮城野信夫「白石噺」の作者は、義太夫の文学の中に信夫のひどい
東北弁をとり入れ、それが交通不便で、その
東北弁の真偽を見わける機会もない当時にあ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
である。彼は東京から来たという私に対しては、おばん式の土地訛りを聞かせなかった。
東北弁の重い口ながらも彼は淀みなしにいろいろの話を仕掛けて、一時間ほども炉のまわ....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
当のつかない人が、沢山に加わっていた。 そして、新撰組は、その人々で、会津兵は
東北弁ばかり、旗本は流行言葉――という風に、一団ずつになって、睨合っていた。 ....
「神経」より 著者:織田作之助
させられるし、この人を真似た某大官の演説は、砕けすぎて気を許したのか、お国言葉の
東北弁まるだしだ。 バイオリンの天才少女の辻久子は、八つか九つの時、豆腐屋のラ....
「監獄部屋」より 著者:羽志主水
ったのに、一人の十八、九の若僧が出しゃ張って、何う変り栄えもせぬ事を、クドクドと
東北弁で述べた時……実に其時だった……。 壇上の席に突ッ立上った大河内参事官閣....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
がまた切れるはずのナイフさえ徹らないのだ。女中はつつましいが、想像していたような
東北弁ではない。※間や床の置物などを見まわしてもやっぱり東京だ。で、寂しいが旅情....