東南[語句情報] » 東南

「東南〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東南の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
はきらきらと天空に輝き、寒々としている。高射砲が鳴りだした。 離室への廊下から東南の方を見ると、わが照空灯が十数条、大井町の上空と思われるところへ集まっており....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
がうつる。云い忘れたが岳陰荘は二階建の洋館で、北側に門を構え、階下は五室、二階は東南二室からなり、その二室にはそれぞれ東と南を向いて一つずつの大きな窓がついてい....
河明り」より 著者:岡本かの子
か暗沫の影を残している。男はその方を指して「こっちはスマトラ」それからその反対の東南方を指して「こっちはボルネオ」、それから真正面の青磁色の水平線に、若い生姜の....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
。彼は千早館の前を通りぬけ、どんどん反対の方向へ春部を連れていった。約五丁ばかり東南へ行ったところに、下に池を抱えた一つの丘陵があって、松の木が生い繁っていた。....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
うに、あらゆる方向に匍い並んでいます。 「第一不思議なのは本艦の方向だよ。或時は東南へ走っているかと思うと、或時は又真東へ艦首を向けている」 「そうだ。俺は昨夜....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
顔をあげて叫んだ。 「隊長どの、唯今の報告に基き計算致しますと、敵機の進行方向は東南東であります」 その声の終るか終らぬうちに、浦和の聴音隊からの警報がやって....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
のは意外な報告! 「艦長。爆音が二方面から聞えます。西北西から聞えますのは弱く、東南から聞えますのは相当強くあります」 「なに、二方面から――」 この奇妙な報....
不周山」より 著者:井上紅梅
二 ドウウ※ この天地の崩れる音響で、女※はハッと目を醒まし、東南の方へ一散に駆け出した。彼女は脚を伸して踏み止まろうとしたが、何にも踏みしめ....
決闘場」より 著者:岡本かの子
た。そして維持費として五万|磅を添えたのであった。 此のケンウッドの森は、その東南に連なる自然公園のゴルダースグリーンやハムステッド丘に散在する色々の記念物―....
錦紗」より 著者:犬田卯
刻み煙草をつめ、やおら言い出した。 「買いものに出るには日が悪かったな。先負の、東南方旅立ち事故生ずという日にあたっていたから、昨日は……午後からなら別段のこと....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
偃松は小くなって、処々にその力なき枝椏を横たえ、黄花駒の爪は独笑顔を擡げている、東南方数町に峰「信濃、前穂高岳、並木氏」二つ、高さは二千八百米突内外、その向うが....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
ばかりの山也、刀の刃に似たる頂上をつたいつたいて、最高処に至る。この岳は大雪山の東南端に位して、外側に火口を有す。その火口は十数町四方、底平らかになりて、一面の....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
やくはれて、船のベッドに仰臥して星もようをかぞえたのだった。) 夜に入り、シナ東南に当たりてタイアン灯台を望み、亜細亜号英船に会す。わが船すでに台湾海に入る。....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、第二次世界戦争のさいはこれまた遠くドイツ、イタリアと軍事同盟を結び中国ならびに東南アジア諸国に背を向け、軍事的侵入を試み帝国主義的発展をなしたところに大失敗が....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
宮定吉と言い、私の推察どおり大漢土木公司の親方であった。与えられた仕事は京城市の東南の龍山にある漢江の河原に出て、朝鮮人のバラスとりの監督をするのである。朝鮮語....